第65回「遭難」東京事変
良い天気が続いて気持ちよい日々。あんなにたくさんきた台風ももう終わってくれたのだろうか? そろそろ紅葉季節。遊びに行きたいなぁ。
●東京事変って?
(→公式サイト)
椎名林檎(シーナリンゴ)(声弦):1978年11月25日生 福岡市生まれ
亀田誠治(カメダセーヂ)(四弦):1964年06月03日生 N.Y生まれ
ヒラ海幹音(ヒラマミキオ)(六弦):1976年05月05日生 札幌市生まれ
H是都M(エッチゼットエム)(鍵盤):1978年02月12日生 島根県生まれ
刃田綴色(ハタトシキ)(太鼓):1976年10月05日生 兵庫県生まれ
■運命の人
運命の人と出会ったとしても、その人と必ずしも結ばれるとは限らない。そんなことを想像させる歌詞。二人には場所がないのだ。愛し合っている間はずっと、ホームレス。だけど、場所がないことでより結束が強まる。そんな気もする。
この花が咲いて枯れるまできっと二人には乗る物も見当らない
積載の限度を誤らない様に望む儘離す距離
ただ、超えてはいけないことがある。結束が強まっても、それが甘え合うことではないということだ。甘え合っている二人は長くは続かない。自立できる二人であるからこそ、場所がなくても愛し合えるのだ。
■思いは思考を超える
愛は、計算ではない。心の底でうずめく何かを思考では押さえることができない。だから、人は苦しむのだ。「非常線」という言葉は、林檎らしい表現。危機的状況の愛もまた、彼女なら楽しんでしまいそうだ。
答に気付いても未だお互い愛しいと感じている非常線
「救助して。」
誰も救えない。自分で這い出すしかない蟻地獄。「救助して」は、相手にいう言葉でなく、第三者に投げかけられた言葉かもしれない。愛の痛みは、愛でしか逃れられない。次の誰かを愛するまで、続く日々だ。
公開:2004/11/05 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.