第63回「innocent starter」水樹奈々
いやぁ、本当に台風が多い! 各地で被害が出ているようで自然の力を身に染みて感じています。関東地方は、本日やっと晴れました。青空は気持ちいい! たとえ、都会の青空だって。
●水樹奈々(みずきなな)って?
(→公式サイト)
水樹奈々:1980年01月21日生 愛媛県出身
TX系「七人のナナ」鈴木ナナ役、TX系「シャーマン・キング」玉村たまお役の声を担当。代々木アニメーション学院 声優タレント科卒業。声優だけでなく、歌手としも活動。
■現在、大人気職業声優
正直、あまり知らなかったのだけど、今若者の間では、声優という職業が大人気らしい。いくつかある専門学校の声優学科では、多くの学生が学んでいるとか。それは、1980年代以降アイドル冬の時代に、女性の声優がアイドルのように活躍したことも理由のひとつかもしれない。椎名へきる、林原めぐみ、宮村優子、飯塚雅弓など。本来裏方だった声優が、美貌を武器にして、CDを出したり、コンサートを行ったりしている。「声優グランプリ」なんて専門誌もあるんですね。
優しい嘘に 居場所を見つけて 夢の中に逃げ込んだ
この曲の歌詞は、声優本人が書いている。このスタイルも、アイドルの活動に似ている。以前は、声優は声を商売にするプロだったけど、最近は本当にいろんなことをしている。
歌詞については、「優しい嘘=虚構の世界」と受け取ればいいのか? 本当に辛くなると逃げたくなる。その逃げ場が夢の中。声優を目指す人、彼女自身も、きっと辛い時がいっぱいあったのだろう。その頃の気持ちかもしれない。でも、その時逃げていたら、今の彼女はいない。そこでおしまいだったのだ。何かを超えないものは、何も得られない。格好良いと思える職業ほど、見えないところに厳しさ、苦しさがあるものだ。きっとそれさえ、楽しみにできる人のみが残っていく。
■日常の中にこそ
「アタリマエ」、「普通」という言葉。これらの言葉はあまりいい意味に使われない。例えば、「私は普通だから、そんなことはできない」とか。でも、普通って何だろう? 普通なんて本当はないのかもって思う。人それぞれだから。でも、ある程度の枠の中に収まるものを普通と呼ぶことはできる。ただ、普通の感覚、アタリマエの感覚がないと、不特定多数の人を感動させることなんてできない。一線を画したアーティストでない限り、日常を描けてこそ、評価が得られるのだと感じる。
「アタリマエ」とか「普通」の中に 飾らずある幸せを
守れる力 手に入れたいと
そして、歌詞の話とは離れてしまいますが、声優を目指す際、芝居のレッスンをすることも多いらしい。それは、いかに自然にセリフを発するかってことの訓練。絵を見て話すより、身体を使って話した方が、自然に言葉はでるだろうから。そして、演技力がないと、声優の声に感情が見えないものなんだろうって感じている。これは、自分が芝居をやってみて感じたことだったりもします。でも、まずは、腹式発声からですね。
公開:2004/10/22 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.