第12回「BEAUTIFUL DREAMER」GLAY
ニューリリースが若干、少ない週となりました。「メリッサ」、「雪の華」、「虹」が再浮上しているんだよな。そんな中、1年3ヶ月ぶりにシングルを発売したGLAYが堂々1位。さすが、足場を安定させてるな。
●GLAYって?
(→公式サイト)
☆TERU:1971年6月8日生 北海道出身 O型
☆TAKURO:1971年5月26日生 北海道出身 O型
☆HISASHI:1972年2月2日生 北海道出身 O型
☆JIRO:1972年10月17日生 北海道出身 A型
1988年に高校の同級生だったTAKUROとTERUを中心に結成。地元函館を中心にライブ活動。1990年に活動拠点を東京に移し、1994年5月、シングル「RAIN」でデビュー。1996年に発売された8枚目のシングル「グロリアス」が初登場4位となり、快進撃が始まる。
ところで、余計なことですが、公式サイトがのドメインが「co.jp」でちょっとびっくり。GLAYって会社なの???
■「BEAUTIFUL DREAMER」の世界
「BEAUTIFUL DREAMER」美しき夢見るもの。28枚目のGLAYのシングルは、夢を追う若者へのメッセージソングだ。1番を聞いた段階では、純粋に自分への問いかけを歌うかと思ったのだが、2番に行くと、がっつりと恋愛が絡んでくる。「オマエ」と呼ばれる女性の登場だ。そこで、考えると、1番に登場する
トキメキは期限付きだから
とても壊れやすく脆いものだから
ここで表現されるトキメキは、夢へのトキメキだけでなく、オマエでのトキメキでもあるのか? まぁ、夢も恋もトキメク時間は短いってこと? 「鉄は熱いうちに打て」なんだよね。でも、なんだか、夢と私とどっちが大事なの? と強迫されている情景を思い浮かべてしまう。
そして、2番に登場するこのフレーズで、見えてきたひとつの形は、
俺達はなぜお互いを守りたかっただけなのに傷つけ合うの?
お互いが別々の夢を追い、その度合いが高まったとき、互いの存在より、夢を重視してしまったのだろうということ。ドラマではお決まりの情景だが、現実の世界でもドラマよりもっとどろどろとした状態で存在する。この部分に共感する人も多いはず。でもさ、恋と夢は互いを高め合えるものであることが理想だな。それこそ、夢だと言われても。結局、この主人公はオマエを守れなかったし。
つまり、この歌はGLAYのメンバー自身が今まで体験した痛い部分を若者に伝えるため書かれたものってことになるのかな。経験して分かること、経験しなきゃ分からないことがある。メッセージを送るものは、自分の傷さえも、時に提供すべきなのだ。
■GALYの格好よさがこんなとこに
まぁ、アーティストは格好よいものであり、彼らの発する言葉は、人を魅了する必要がある。この歌詞の中でのその単語はこれだ。
夢のペテンに鎖をかけろ
「俺はZEROだ」そういたいと願う
特に、「俺はZEROだ」の部分。正直、実生活の中で、恋人に呟かれたらひくでしょう。女の子たち。でも彼らは別、そのくらいのこと言っちゃってOKなの。「夢のペテン」もいい言葉だね。でもさ、彼女を守れなかったことを、夢のペテンのせいにしちゃ夢が泣くよ。『夢のペテン=自分』であることを認識してほしい。この歌詞は、彼らから若者に向けたメッセージだから、まだ未熟な部分があり、ぶつかりながら生きる若者を描いたものと理解すれば納得だね。そして、この歌詞からこの思いを読み取ってくれる人がいることを願うよ。
そして、サビの頭。
目覚めた朝
感じた夜
この6文字のメロディラインにGLAY節が詰まっていると実感。
公開:2003/10/31 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.