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2004年02月02日付けTOP10

  1. スターゲイザー(スピッツ)
  2. 愛あらば IT'S ALL RIGHT(モーニング娘。)
  3. Jupiter(平原綾香)
  4. きよしのドドンパ(氷川きよし)
  5. ね、がんばるよ。(KinKi Kids)
  6. 桜(03.12)(河口恭吾)
  7. 世界に一つだけの花(SMAP)
  8. 掌/くるみ(Mr.Children)
  9. 太陽/声(森山直太朗)
  10. 哀愁交差点(ジャパハリネット)

の中から今週の「聴いてみ!」は、

「太陽」ジャケット 9位
太陽
森山直太朗
作詞:森山直太朗・御徒町凪
作曲:森山直太朗
森山直太朗 - 太陽 / 声 - EP - 太陽

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『はやり歌なら、これ聴いてみ!』

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■バックナンバー

第118回「POP STAR」平井堅
第117回「どうよ?」nobodyknows+
第116回「蒼の世界」レミオロメン
第115回「Sweet Mom」柴咲コウ
第114回「Be My Last」宇多田ヒカル
第113回「気がつけば あなた」松浦亜弥
第112回「ENDLESS STORY」REIRA starring YUNA ITO
第111回「スタート」KREVA
第110回「GLAMOROUS SKY」NANA starrting MIKA NAKASHIMA
第109回「8月のクリスマス」山崎まさよし
第108回「東京」福山雅治
第107回「奇跡/夏陰/サナギ」スガシカオ
第106回「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」サンボマスター
第105回「BANG!BANG!バカンス!」SMAP
第104回「BOHBO No.5/神の島遥か国」サザンオールスターズ
第103回「未来」Mr.Children
第102回「Butterfly」倖田來未
第101回「Here I Am/New Album Playlist」globe
第100回「Dreamland」BENNIE K
第99回「小さな恋の夕間暮れ」森山直太朗
第98回「I am a father」浜田省吾
第97回「恋におちたら」Crystal Kay
第96回「たしかなこと」小田和正
第95回「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」GARNET CROW
第94回「ループ」坂本真綾
第93回「I Wanna Go To A Place...」Rie fu
第92回「親愛なるあなたへ...」ロードオブメジャー
第91回「影踏み」一青窈
第90回「僕たちの行方」高橋瞳
第89回「絶望と希望」川嶋あい
第88回「リルラ リルハ」木村カエラ
第87回「Delightful」鈴木亜美
第86回「チェリッシュ」NEWS
第85回「ツバサ」アンダーグラフ
第84回「*〜アスタリスク〜」ORANGE RANGE
第83回「feel my soul」YUI
第82回「三国駅」aiko
第81回「NO MORE CRY」D-51
第80回「未来の地図」Mi
第79回「Love, needing」倉木麻衣
第78回「JOY」YUKI
第77回「CALL ME」YOSHII LOVINSON
第76回「青いベンチ」サスケ
第75回「Anniversary」KinKi Kids
第74回「マツケンサンバII」松平健
第73回「楽園」Do As Infinity
第72回「僕はMusic」CHAGE&ASKA
第71回「泣いたりしないで」福山雅治
第70回「花」ORANGE RANGE
第69回「チキンライス」浜田雅功と槇原敬之
第68回「思いがかさなるその前に…」平井堅
第67回「君に逢いたくて」Gackt
第66回「育つ雑草」鬼束ちひろ
第65回「遭難」東京事変
第64回「永遠にともに」コブクロ
第63回「innocent starter」水樹奈々
第62回「仮面ライダー剣 ELEMENTS」RIDER CHIPS Featuring Ricky
第61回「永遠のともだち feat.AKIHITO OKANO」Fairlife
第60回「ジグソーパズル」ソニン
第59回「シスター」ポルノグラフィティ
第58回「時の舟」松たか子
第57回「クライマックス」スガシカオ
第56回「Home Sweet Home」YUKI
第55回「紅く燃ゆる太陽」NEWS
第54回「INSPIRE」浜崎あゆみ
第53回「僕が一番欲しかったもの」槇原敬之
第52回「女子かしまし物語」モーニング娘。
第51回「Wonderland」稲葉浩志
第50回「GALAXY」RIP SLYME
第49回「スカイウォーカー」奥田民生
第48回「かけがえのないもの」ZARD
第47回「風/贈る言葉」上戸彩
第46回「ココロオドル」nobodyknows+
第45回「桜木町/シュミのハバ/夢の地図」ゆず
第44回「LOVE&HONEY」倖田來未
第43回「ループ&ループ」ASIAN KUNG-FU GENERATION
第42回「Motherland」Crystal Kay
第41回「涙」ケツメイシ
第40回「瞳をとじて」平井堅
第39回「Old Fashioned Love Song」RAG FAIR
第38回「彩〜Aja〜」サザンオールスターズ
第37回「アルエ」BUMP OF CHICKEN
第36回「Moments」 浜崎あゆみ
第35回「青春謳歌」 3B LAB.☆
第34回「全てが僕の力になる! 」 くず
第33回「Pieces」 w-inds.
第32回「GLORY DAYS」175R
第31回「まっ白」小田和正
第30回「やさしいキスをして」DREAMS COME TURE
第29回「さくらんぼ」大塚愛
第28回「スターゲイザー」スピッツ
第27回「街角-on the corner-」ゴスペラーズ
第26回「太陽」森山直太朗
第25回「世界に一つだけの花」SMAP
第24回「Jupiter」平原綾香
第23回「桜(03.12)」河口恭吾
第22回「悲しみをやさしさに」little by little
第21回「心に花の咲く方へ」ASKA
第20回「Our Christmas」久保田利伸
第19回「ラブラブ マンハッタン」TOKIO
第18回「YOUR NAME NEVER GONE」CHEMISTRY
第17回「掌/くるみ」Mr.Children
第16回「夢物語」タッキー&翼
第15回「ビバ★ロック」ORANGE RANGE
第14回「SECRET LOVE STORY」氣志團
第13回「僕と不良と校庭で」山崎まさよし
第12回「BEAUTIFUL DREAMER」GLAY
第11回「きみをつれていく」安倍麻美
第10回「AMBITIOUS JAPAN!」TOKIO
第9回「メリッサ」ポルノグラフィティ
第8回「HOW TO GO」くるり
第7回「一人ジェンガ」矢井田瞳
第6回「思い出だけではつらすぎる」柴咲コウ
第5回「虹」福山雅治
第4回「Beautiful Fighter」鬼束ちひろ
第3回「薄荷キャンディー」 KinKi Kids
第2回「アンドロメダ」 aiko
第1回「H・A・N・A・B・I〜君がいた夏〜」ZONE

第26回「太陽」森山直太朗

1年に何人か、突然現れる歌手がいる。それは有線へのリクエストだったり、何かの主題歌だったりして、人ではなく曲ありきで生まれてくる。そして、浸透するうちにオリコンの上位に現れる。そんな風に去年メジャーとなった森山直太朗の4枚目のシングル「太陽」を紹介してみよう。

●森山直太朗って?
→レコード会社サイト
森山直太朗 :1976年04月23日生 東京都出身
大学時代から、楽曲を作りはじめ、直太朗という名前で、月に1〜2回のペースでストリートライブやライブハウスでの活動を開始。2001年3月7日にミニアルバム「直太朗」でインディーズデビュー。2002年10月2日にミニアルバム 「乾いた唄は魚の餌にちょうどいい」でメジャーデビュー。2002年11月27日に発売した「さくら(独唱)」が大ブレイク。自ら"夕暮れの代弁者"と名乗り、時代や性別を超越した作品を発表している。

■損のない福袋

プロモーションビデオでは、商店街を歌いながら歩く森山直太朗。その周りを人が囲み一緒に歩く。そのプロモーションビデオが何を意図して作られたかは、明確には知らないが、ひとつの考えとしては、彼の言葉に追随する人たちにも思える絵である。この歌詞は、損のない福袋。いろんなものが詰まっている。
分かりやすいところで言えば、この言葉。

ほらまた縦列駐車でぶつけてる
たいして急ぐ理由なんてないのにね

なぜか、急ぐ人が多い現代。「急がば回れ」という言葉はすっかり忘れ去られているなぁ。いかに早く目的の場所へ移動するかや、いかに効率よくひとつの事柄を片付けるかばかりを考えている。そういう人に限って、余った時間でやることがなかったりするんじゃないかと思うのだけど。移動にしろ、事柄を完了させることにせよ、過程にも、いや過程にこそ意味があったりするもんだよね。どう? もちろん、完了させることも大事なことだけど。

そして、

ある事件で捕まった犯人の顔は嬉しそうだった

この部分には、自分で決着を付けられない現代人が象徴されている。犯した犯罪から逃げ続けることは普通の感覚を持つ人には耐え難いこと。並大抵の精神力では太刀打ちできない。それは、自分を責めるという行為との戦いになるからだ。だからこそ、捕まるということで、他人に決着をつけてもらって安心していると言う絵が浮かぶ。ただ、「嬉しそう」という言葉に含まれる多くの意味、もし、「薄ら笑い」という意味での嬉しそうなら、捉え方はまったく違うものとなるけど。もしかして、聴き手に任されているのかも。

■起き抜けの革命家

2004年を前にして、"起き抜けの革命家" という名乗りを新たに挙げ出した森山直太朗。起き抜けという言葉が彼の風貌とマッチする。そして、歌ったのが、

この真っ白いキャンパスに
あなたなら何を描きますか 「自由」という筆で

という言葉。白いキャンパスというのは、今までも多くの歌で使われてきた。まだ見ぬ人生を例える象徴的な言葉だ。キャンパス自体が人生を例えるものとなっている。 そういえば、宇多田ヒカルも、『COLORS』で「いいじゃないか キャンバスは君のもの」と歌ったりしている。そのあまりに普遍的な言葉を使いつつ、これまた「自由」というつかみ所のないものを、絡めてきた。気を緩めているとこの歌詞、すごく当たり前に聴いてしまうけど、実はとっても重い。人は「自由」であるほど、何をしていいか分からなくなり、「白いキャンパス」ほど何を描いていいのか分からない。

その分からないものふたつを使って、何を描くかと問いかける。多くの人は、しばし筆を動かすことができないであろう。そして、やっとの思いで描いたものに人は満足するのだろうか? これは、たぶん常に訓練していないとできないこと。消去法で物を選ぶのではなく、自らの意志で選び進む癖をつけていれば、白いキャンパスも、自由も怖くないはずだ。そして、"起き抜けの革命家" と名乗る森山直太朗は、白いキャンパスに何を描いてくれるのだろうか?

公開:2004/02/06  TEXT・みど
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