第14回「SECRET LOVE STORY」氣志團
このコーナーの第1回で取り上げたZONEの新しいシングルが2位に登場。つまり、シングル発売サイクルが一巡したってこと。ひとまず、それだけ続けられた自分に拍手! なんてね。それにしてもメリッサ強いですね。激動の中6週続けてランクインです。
●氣志團って?
(→公式サイト)
☆DRAGON VOICE,MC&GUITAR 房総の狂犬 綾小路 翔
☆DANCE&SCREAM 森の堅者 早乙女 光
☆GUITAR 多摩の大巨人 西園寺 瞳
☆GUITAR 薩摩隼人は泣きの竜 星 グランマニエ
☆BASS はちみつ大好きこぐまちゃん 白鳥松竹梅
☆DRUMS&DRUNK 美しき野獣(のけもの) 白鳥雪之丞
スーパースターヤンキー綾小路“セロニアス”翔によって1997年結成。2000年10月ファースト・ミニ・アルバム「房総与太郎?薫狼琉」を自転車操業系インディーズ・レーベル、ティンスターからリリース。その後、東芝EMI社と契約。11月15日から公開されている映画「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」にも出演。
■氣志團的哲学
毎年、生まれるクリスマスソング。私にとっては、今年一番最初に聞いた新しいクリスマスソングとなったよ。でも、単なるクリスマスソングでないところが、氣志團なんだね。
最初の2行で、現代という感覚を一気に吹き飛ばし、生まれ育った実家の自分の部屋を思い出させてくれる。
神様なんて 気まぐれなもんで
祈るだけじゃ 奇跡は起きない
そうそう、そのとおりでやんすよ。勝手なお願いを聞いているほど、神様は暇じゃないって? いや、努力なきところに報いは来ないのです。たまに例外もあるけどね。だから、一方的なお願いじゃなくて、ちゃんと行動しようよ。でもって、お願いもして、そして忘れちゃいけないのが、感謝です。日本には、「お礼参り」という言葉があるでしょう。あっ! 待って。この言葉ふたつの意味があるの。もちろん、「神仏にかけた願の成就した礼に参詣すること」の方だからね。「釈放された人が仕返しに行く」って方だと思わないでね。ということで、今年のクリスマスに教会で、来年のお正月に神社でお願いをする人は、この言葉を思い出してみてね。
俺たち 失くしたものを数えないで生きよう
ここで、ちょっと「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」に絡めてみようかな。まもなく全国公開されるこの映画に出演している氣志團。TBSの公式サイトにビデオメッセージがあるよ。そう、映画はまだ見ていないので、コメントできないけど、テレビドラマとこの言葉には、ちょっと絡むところがあるかなと思っている。主人公ぶっさんは、余命短い。だからこそ、失くしたものなど数えている暇はないのだ。前を見ていこーー。
■何を読み取ろうか?
気になった一行。ここだけ毒を感じたからなんだけど、この歌詞にくるまでには、オレンジ色の月や、緑のツリーやネオンのイエロー、なんてクリスマス用語オンパレードなんだよね。だけど、いきなり、青でなく蒼の上に、ガラスの破片と来たら、やっぱ、気になるじゃん。ここから何を読み取ればいいのか、しばし考えてみる。
蒼く光った ガラスの破片(かけら)
うーん、考えた。そうか、この歌詞の恋はシークレットなものだった。少し背伸びしたり、こっそりバックれたりしたことが青春の思い出として、蒼いガラスの破片にとされているのかな? ちょっと甘いか? でも、この一言が生きているのは確か。これがないと、甘っちょろいクリスマスソングなってしまうもんね。この一言の部分は、実はみんなの想い出の中にある、「やっちゃった」っていう部分だったりするんじゃないかな?
公開:2003/11/14 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.