第3回「薄荷キャンディー」 KinKi Kids
夏の終わりにやや夏らしき。さてさて、今週はRGS680の「連ドラっ子世にはばかる」でも取り上げている「元カレ」の主題歌が1位に登場です。タイトルが妙に懐かしさを呼ぶこの曲。カラオケで挑戦してみたくなっている(み)です。
●KinKi Kidsって?
(公式サイトなし)
堂本光一:1979年01月01日生 兵庫県出身
堂本剛:1979年04月10日生 奈良県出身
デビュー当時は、兄弟? と言われることも多かったダブル堂本。兄弟ではありません。2人とも関西出身ということで、Kinki Kidsと命名。「関西ぼうや」と呼ばれていた時代もあり。1997年7月21日に「硝子の少年」でデビュー。その後、発売するCD連続初登場1位がギネス記録になっている。
■歌謡曲テイストを守り抜く
KinKi Kidsの歌う曲は、デビュー当時から、歌謡曲テイストが強い。そう「なんか懐かしいよね」って感じ。だから、若者の曲であるにも関わらず、「硝子の少年」や「愛されるより愛したい」などは、カラオケでおじさまたちにも歌われている。この絶妙に新し古い感じが「KinKi Kids」の曲のテーマだ。ちゃんと流行を意識しているんだけど、流されてはいない。そして、今回のこの「薄荷キャンディー」も、その道を守って作られている。メロディラインはもちろんだが、タイトルもなぜか「薄荷」。薄荷っていう表記を、この曲で初めて意識した人もいるのでは? もちろん「ハッカ」っていう言葉事態、あまり使わないしね。でも、ここが一番のポイントなんだろうな。さすが、作詞家、松本隆氏。
■元カレ
さて、冒頭にも書いたけど、この曲はドラマ「元カレ」の主題歌。見ている人は分かると思うけど、東次(堂本剛)、真琴(広末涼子)、菜央(内山理名)の三角関係がテーマのドラマ。この曲が直接ストーリーに関係あるかどうかは別として、2番にこんな言葉がある。
心の計算機
そんなものないわ
無邪気に言い切った
君
「心の計算機=恋の駆け引き」とも取れる。ドラマの中では、広末涼子演じる元カノ真琴の心の中には、無邪気なくらい必死な計算機がある。そして、内山理名演じる今カノ菜央にも、正直すぎる計算機がある。恋は、たぶん、いつだって必死になればなるほど、大好きだと思えば思うほど、なにかしら計算が働く。真っ正直に「好き」と言うことさえ、ひとつの計算だから。もちろん、それでいいと思うけどね。計算=悪いことみたいに描かれたり思われたりすることが時として疑問。真っ正直であることが必ずしもいいことじゃない。好きだからって毎日電話したり、押しかけたりしたらストーカーになっちゃうし、計算は、時々、礼儀となることもあるんだ。
■ここにぐっと来た
男性が歌う曲の中には、彼女を守ってあげるというシチュエーションが多い。もちろん、意図して情けない部分を見せて彼女に甘える歌詞もあるけど。でも、この曲の中で、主人公は彼女のことをこう評している。
可愛い You're the one
くせして For love and one
芯がある
未来を預ける価値のあるひとさ
「未来を預ける価値のあるひとさ」って最高の褒め言葉じゃないですか? 今好きなだけじゃなく、未来まで。それも未来を守るよ、という一方的な愛し方じゃなく預ける。預けるという言葉には、お互いに組み立て合うという感覚を覚える。私は、ここにぐっときました。こんなこと言われてみたいなぁ。
■「ハッカ」でも「ミント」でもだめなんだよね
ところで、薄荷キャンディーっていう商品はなかなか見つからない。この種の商品は、べたな感じでハッカアメとか、おしゃれな感じにミントキャンディーと言われることが多いんだよね。写真に収めたハッカアメは、近所のスーパーに売っていた「ハッカアメ」。この曲のせいか、けっこう大きく売り場面積をとっていたよ。さて、そのハッカ、ロイヤルガーデンサラダとは、馴染みがあるものなのだ。ハッカといえば、ドロップ。以前、サクマドロップスとサクマ式ドロップスについて交換日記の2002-04-28 と2002-04-29で語った。そして、その時発覚した、あしとみどの味覚の違い、ドロップの中にある真っ白なハッカ味について。ロイヤルガーデンサラダでは、その味が好きなのがみど、嫌いなのがあし(このサイトについて参照)で紹介しているよ。
公開:2003/08/29 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.