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2003年11月03日付けTOP10

  1. 歩行者優先(ゆず)
  2. DOUBLE(BoA)
  3. ビバ★ロック(ORANGE RANGE)
  4. 新大阪(ゴスペラーズ)
  5. メリッサ(ポルノグラフィティ)
  6. BEAUTIFUL DREAMER(GLAY)
  7. 雪の華(中島美嘉)
  8. miss you(m-flo love melody.&山本領平)/li>
  9. 月光(TUBE)
  10. 僕と不良と校庭で(山崎まさよし)

の中から今週の「聴いてみ!」は、

「僕と不良と校庭で」ジャケット 10位
僕と不良と校庭で
山崎まさよし
作詞:山崎将義
作曲:山崎将義
山崎まさよし - 僕と不良と校庭で - EP - 僕と不良と校庭で

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『はやり歌なら、これ聴いてみ!』

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■バックナンバー

第118回「POP STAR」平井堅
第117回「どうよ?」nobodyknows+
第116回「蒼の世界」レミオロメン
第115回「Sweet Mom」柴咲コウ
第114回「Be My Last」宇多田ヒカル
第113回「気がつけば あなた」松浦亜弥
第112回「ENDLESS STORY」REIRA starring YUNA ITO
第111回「スタート」KREVA
第110回「GLAMOROUS SKY」NANA starrting MIKA NAKASHIMA
第109回「8月のクリスマス」山崎まさよし
第108回「東京」福山雅治
第107回「奇跡/夏陰/サナギ」スガシカオ
第106回「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」サンボマスター
第105回「BANG!BANG!バカンス!」SMAP
第104回「BOHBO No.5/神の島遥か国」サザンオールスターズ
第103回「未来」Mr.Children
第102回「Butterfly」倖田來未
第101回「Here I Am/New Album Playlist」globe
第100回「Dreamland」BENNIE K
第99回「小さな恋の夕間暮れ」森山直太朗
第98回「I am a father」浜田省吾
第97回「恋におちたら」Crystal Kay
第96回「たしかなこと」小田和正
第95回「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」GARNET CROW
第94回「ループ」坂本真綾
第93回「I Wanna Go To A Place...」Rie fu
第92回「親愛なるあなたへ...」ロードオブメジャー
第91回「影踏み」一青窈
第90回「僕たちの行方」高橋瞳
第89回「絶望と希望」川嶋あい
第88回「リルラ リルハ」木村カエラ
第87回「Delightful」鈴木亜美
第86回「チェリッシュ」NEWS
第85回「ツバサ」アンダーグラフ
第84回「*〜アスタリスク〜」ORANGE RANGE
第83回「feel my soul」YUI
第82回「三国駅」aiko
第81回「NO MORE CRY」D-51
第80回「未来の地図」Mi
第79回「Love, needing」倉木麻衣
第78回「JOY」YUKI
第77回「CALL ME」YOSHII LOVINSON
第76回「青いベンチ」サスケ
第75回「Anniversary」KinKi Kids
第74回「マツケンサンバII」松平健
第73回「楽園」Do As Infinity
第72回「僕はMusic」CHAGE&ASKA
第71回「泣いたりしないで」福山雅治
第70回「花」ORANGE RANGE
第69回「チキンライス」浜田雅功と槇原敬之
第68回「思いがかさなるその前に…」平井堅
第67回「君に逢いたくて」Gackt
第66回「育つ雑草」鬼束ちひろ
第65回「遭難」東京事変
第64回「永遠にともに」コブクロ
第63回「innocent starter」水樹奈々
第62回「仮面ライダー剣 ELEMENTS」RIDER CHIPS Featuring Ricky
第61回「永遠のともだち feat.AKIHITO OKANO」Fairlife
第60回「ジグソーパズル」ソニン
第59回「シスター」ポルノグラフィティ
第58回「時の舟」松たか子
第57回「クライマックス」スガシカオ
第56回「Home Sweet Home」YUKI
第55回「紅く燃ゆる太陽」NEWS
第54回「INSPIRE」浜崎あゆみ
第53回「僕が一番欲しかったもの」槇原敬之
第52回「女子かしまし物語」モーニング娘。
第51回「Wonderland」稲葉浩志
第50回「GALAXY」RIP SLYME
第49回「スカイウォーカー」奥田民生
第48回「かけがえのないもの」ZARD
第47回「風/贈る言葉」上戸彩
第46回「ココロオドル」nobodyknows+
第45回「桜木町/シュミのハバ/夢の地図」ゆず
第44回「LOVE&HONEY」倖田來未
第43回「ループ&ループ」ASIAN KUNG-FU GENERATION
第42回「Motherland」Crystal Kay
第41回「涙」ケツメイシ
第40回「瞳をとじて」平井堅
第39回「Old Fashioned Love Song」RAG FAIR
第38回「彩〜Aja〜」サザンオールスターズ
第37回「アルエ」BUMP OF CHICKEN
第36回「Moments」 浜崎あゆみ
第35回「青春謳歌」 3B LAB.☆
第34回「全てが僕の力になる! 」 くず
第33回「Pieces」 w-inds.
第32回「GLORY DAYS」175R
第31回「まっ白」小田和正
第30回「やさしいキスをして」DREAMS COME TURE
第29回「さくらんぼ」大塚愛
第28回「スターゲイザー」スピッツ
第27回「街角-on the corner-」ゴスペラーズ
第26回「太陽」森山直太朗
第25回「世界に一つだけの花」SMAP
第24回「Jupiter」平原綾香
第23回「桜(03.12)」河口恭吾
第22回「悲しみをやさしさに」little by little
第21回「心に花の咲く方へ」ASKA
第20回「Our Christmas」久保田利伸
第19回「ラブラブ マンハッタン」TOKIO
第18回「YOUR NAME NEVER GONE」CHEMISTRY
第17回「掌/くるみ」Mr.Children
第16回「夢物語」タッキー&翼
第15回「ビバ★ロック」ORANGE RANGE
第14回「SECRET LOVE STORY」氣志團
第13回「僕と不良と校庭で」山崎まさよし
第12回「BEAUTIFUL DREAMER」GLAY
第11回「きみをつれていく」安倍麻美
第10回「AMBITIOUS JAPAN!」TOKIO
第9回「メリッサ」ポルノグラフィティ
第8回「HOW TO GO」くるり
第7回「一人ジェンガ」矢井田瞳
第6回「思い出だけではつらすぎる」柴咲コウ
第5回「虹」福山雅治
第4回「Beautiful Fighter」鬼束ちひろ
第3回「薄荷キャンディー」 KinKi Kids
第2回「アンドロメダ」 aiko
第1回「H・A・N・A・B・I〜君がいた夏〜」ZONE

第13回「僕と不良と校庭で」山崎まさよし

先週と打って変わって7曲がニューエントリー。激動の順位です。そんなわけで、あれもこれも気になって取り上げる曲を決めるのにすんごく悩みました。でも、心の焦点を絞って決定!

●山崎まさよしって?
→事務所公式サイト)(レコード会社公式サイト

1971年12月23日生、A型、滋賀県草津市生れ 山口県防府市育ち
1993年上京、桜木町に住む。これがその後の名曲「One more time,One more chance」に繋がるのでしょう。1995年9月25日シングル「月明かりに照らされて」でデビュー。1996年、映画「月とキャベツ」に主演。これまでに17枚目のシングルと8枚のアルバムを発売しつつ、俳優としての活躍も行う。所属事務所であるオフィスオーガスタのメンバーと野外イベントライブ「Augusta Camp」を毎年行っている。

■メール時代に挑戦する姿勢の格好よさ

シンガーソングライターには、彼ら自身のカラーがあり、それ如何によって存在を問われるものである。そういう意味では、山崎まさよしは、濃い存在感を持つアーティストである。そんな彼だから、このメール横行時代に絵葉書なる単語を見事に使ったのだ。郷愁を匂わせながら。確かに、古い友人のメールアドレスなんて知らないしね。もしかしたら引越ししているかもしれないけど、知っている住所が実家のものであれば、絵葉書はどこからでもやってくる。どこか遠い国からでも届くのだ。
最初の2行で、現代という感覚を一気に吹き飛ばし、生まれ育った実家の自分の部屋を思い出させてくれる。

突然の君の便りは懐かしい不器用な文字と
どこか遠い国の空の絵葉書

そして、まだ何かを決めることができずに過ごしていた日々。未来が自由でありながら、結構悩んでいた日々を思い出として共有できるのは、その時隣にいた友人なのかもしれない。同じレベルで、同じくらい情けなく、それを隠すことなく話せた友人。そんな友が、ひとりでもいれば、携帯にメールが来なくたって全然さびしくないし、世の中と繋がっていたい症候群になどならないだろう。毎日会うことや、たくさん話すことや、もちろんメールの数が友情の深さではないことは、多くの人はすでに気づいているはず。一年に一度くらい会ったり、数年に一度くらいしか会えなかったり、それでも、過去を共有する友は、なによりの宝だ。

あの頃やがて僕らも大人になると思ってたけど
はっきりとした未来は描けずに過ごしていた

■誰もが違う人生をひとつずつ持っているから

人並みも月並みも、その幅はかなり広い。そもそも人並みの基準なんてありゃしないのだ。多くの人が思う「自分の人生は普通である」という感覚を分かりやすく伝えるために、彼はこれらの言葉を使ったが、そんな日々にもちゃんと報告するだけのことがある。そして、この主人公がまだ迷う時があるということをも伝えることが何よりの報告なんだろう。

そして人並みに恋もして月並みな悲しみも知ったけど
まだ僕は過ぎてゆく日々に迷い残してる

そして、彼は街の写真を添えて返事を書く。これ、もちろん写メールじゃないよね。山崎さん。ここで、携帯メールやパソコンメール使われると辛いからな。是非、封書で送っていただくことを願います。

退屈な世界史より風に揺れてる窓の外ずっと見てた

世界史という言葉で、高校時代の思い出であることに限定するところが憎いね。

最後に、この曲のタイトル「僕と不良と校庭で」はポール・サイモンの「僕とフリオと校庭で(原題:Me And Julio Down By The Schoolyard)」をもじったものらしいです。フリオと不良かぁ。座布団3枚!
「僕とフリオと校庭で」については、こちらに解説があります。

公開:2003/11/07  TEXT・みど
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