テレビとネットについて語るなら:テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか(吉野次郎)
実は先日引っ越しをした。
引っ越しで面倒なのがインターネット環境。転居先は指定のネットサービスしか使えないとのことで新たに契約。まあなんとか引っ越しとともにネットが使えるようになって良かった。ネットが使えないと仕事にならないので。
そして、今度の家はケーブルテレビと契約しないとテレビが見られないとのこと。テレビが見られないとやっぱり仕事にならないのでアセったが、これも引っ越しまでに工事が間に合って良かった。
そんなわけで現代人のライフラインともいえるテレビとネットだが、この二つ相思相愛ではないらしい。なにやらテレビ業界がネット業界を嫌っているらしいよね。それはなぜかしらという疑問に答えてくれるのが、「テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか」(吉野次郎)である。
この本の内容は、テレビとネットについて語るときによく引用されているのを目にしていた。実際に全部読んでみると、引用で読んだ内容以上のことがあまりなかった気がしたりして…。映画の予告編でいいシーンを見尽くしてしまい、本編を見ても新鮮味がなかったような感じかしら。もちろんそれだけ引用されてることが評価に値するんだけどね。
Q1.地方局はキー局の番組を流すとき放送料を払う
Q2.民放はNHKなんか不要だと思っている
さて、この問題「○」か「×」かどっち? 答えは両方ともバツ。地方局はキー局の番組を流すときに放送料をもらっており、それが地方局の収入の大部分を占めてるんだとか。また、民放が若者向けの娯楽番組ばかり作っていられるのも、お堅い番組はNHKで見てねという言い訳ができるかららしい。
そんなテレビ業界のビジネスモデルや体質を解説しつつ、なぜテレビ業界がインターネットに本腰を入れないのかに迫った本である。タイトルから受ける印象ほどショッキングではなく、お堅いレポートといった感じでした。
キーワード:テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか 吉野次郎
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