読書っ子にっき

テキスト＆イラスト・芦之由
2007年3月29日

人がモノを買う理由に迫る：キミがこの本を買ったワケ（指南役）

NHKで夜11時にやってる5夜連続ドラマ「グッジョブ -Good Job-」が面白いね。脚本の大森美香グッジョブ！って感じ。大森美香ファミリーの黄川田将也、村川絵梨もしっかり出てたな。

さて、今回は人がモノを買う理由にせまった本「キミがこの本を買ったワケ」を紹介したい。
この本、タイトルに魅力があるし、表紙のイラストもいい感じだし、本文とイラストのバランスもいいし…。
そんな「ワタシがこの本を買ったワケ」と思ってることって、実は後付けの理由なんじゃないの？　といったことを鋭く指摘してくれるような本なのだ。

作者の指南役は「日経エンタテインメント!」誌に「テレビ証券」、「テレビ・ステーション」誌に「2019年のビッグマック」を連載中というエンタテインメント企画集団とのこと。ホイチョイプロダクションズのブレーンもつとめてるんだって。

冒頭、《本書は、未だ解明されない「買う理由」を、世界で初めて解き明かした本である》と言い切ってるのは、ちょっと言い過ぎな気がするけど、結局結論がでないまま煙に巻くようないい加減な本でないことは確かだ。
まあ、あとがきでは《本書がその答えを導き出したとは到底思わないけど》と、「解き明かした」と断言した冒頭にくらべ、いくぶんトーンダウンしてるんだけどね。

なんにせよ、この本は、読みやすく面白くためになることうけあい。
わたしが買った本屋ではマーケティングのコーナーに並んでいたけど、誰が読んでもためになるんじゃないかな。知的好奇心を刺激されたいという人にはオススメ。
もちろん販促・宣伝・マーケティングに関わる人なら、仕事で使えそうなうんちくやエピソードがたくさん見つかるだろう。指南役「グッジョブ！」と言いたくなる力作。