アイデアの鍵貸してくれます:考えないヒント(小山薫堂)
先日(2月5日深夜)、一夜限りで「カノッサの屈辱」が復活したね。広末涼子主演の映画「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」のPR企画として、「カノッサの屈辱2007 バブルへGO!!SP」と題しての放送。「携帯電話の歴史」をおもしろマジメに紹介していた。
「カノッサの屈辱」といえば「ニューデザインパラダイス」、「アイデアの鍵貸します」といった番組につながる、フジテレビ深夜の知的娯楽番組のはしりである。
そして、それらの番組を手がけたのが放送作家の小山薫堂なのだ。
その小山薫堂、最近創刊された幻冬舎新書から「考えないヒント」という本を出している。
彼の発想法や考え方を、ふんだんなエピソードを交えて紹介した本である。
そのエピソードがそれぞれ興味深くおもしろいのだが、とくに事務所のスタッフの誕生日をブログで祝った話が印象に残った。さすが「発想の原点は誕生日プレゼント」と言うだけのことはあるなと感心。
「いいアイデアを思いつくためには、まずアイデアの種を見つけることが大切なんだ」など、さすが「アイデアの鍵貸します」をやってる人だと思わせるアイデアにまつわる名言が各所に見られるのだが、実はこの本「アイデアの鍵貸します」とは深い関係があるのね。
あとがきによると、「アイデアの鍵貸します」のパイロット版をBSフジで放送したとき、出演してくれるクリエーターが見つからず自ら出演したんだとか。それを見た幻冬舎の人に「君が喋ってたようなことをまとめて、本にしない?」と言われたことから、この本ができたということらしい。
以前わたしは「アイデアの鍵貸します」に小山薫堂自身が出演したらいいのにと書いたのだが、すでに出演済みだったのね。しかもそればかりかこの本によって「アイデアの鍵」を貸し出してくれてるわけなんだな。おみそれしました。
キーワード:アイデアの鍵貸します 考えないヒント 小山薫堂
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