厚くて熱いクロニクル:ほぼ日刊イトイ新聞の謎。
「ほぼ日刊イトイ新聞」の8年間の歴史をまとめた本「ほぼ日刊イトイ新聞の謎。」みなさん読みましたか? かなりのボリュームなので、わたしもまだ全部は読んでませんが。
この本、全600ページ中400ページ以上が過去のコンテンツを抜粋して掲載しているので、目新しさは少ないかも。でも多くの人は、ほぼ日の膨大なコンテンツをくまなく見ているわけではないだろうから、新たな発見も多いんじゃないかな。
ところでほぼ日は「ほぼ日スタイル」とも言える独自のルールを持っているのだが、その中でも独特の文章表記ルールが気になっているわたし。
たとえばほぼ日刊イトイ新聞のサイトに行って、今日のダーリンなりを見てもらうとわかると思うんだけど、文の区切りの位置で改行されてるでしょ。
なので文のお尻がバラバラになってるんだけど、
画面で見る場合の「読みやすさ」にこだわった結果、
糸井さんがこの表記法を確立したらしいよ。
文字数もいろいろ研究した結果、27文字がいいんだって。
(ほぼ日風表記)
で、この本に掲載されている過去のコンテンツも、この表記のまま載ってるんだけど、文末がバラバラなのが意外と気になるのよ。
ほぼ日から出ているいろんな本は、たぶん紙メディア用に表記を直してるはず。メディアごとに見せ方を変えるのは重要なんだなあ。
この文章表記のルールも含め、「ほぼ日スタイル」はインターネットのトレンドやルールとは違ったところで独自に発展している感が強い。
糸井重里がインターネットの可能性にほれこんで作った「ほぼ日刊イトイ新聞」だが、他のWebサイトやブログとは全く異質な発展を遂げているように見える。しかし、それこそがまさに「インターネット的」だとも言えるのだろう。
そんなほぼ日の8年間の歴史を俯瞰したい人は、この本を手に取ってみてはいかが。重さ1キロ弱もあるみたいですけど。
キーワード:ほぼ日 ほぼ日刊イトイ新聞 ほぼ日刊イトイ新聞の謎。 糸井重里
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