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第35回:Matthew's Best Hit TV

関口宏の東京フレンドパークII

今回のテーマは「Matthew's Best Hit TV」
テレビ朝日系 水曜夜11:15〜
公式サイト→http://www.tv-asahi.co.jp/besthittv/

(あし):マシュー南がお届けする、思いっきりハイテンションの音楽バラエティ番組(?)、「Matthew's Best Hit TV」。え、マシュー南って誰だって? それは番組を見てのお楽しみ…って放談読んだらすぐ分かるんだけどね。

23時にお家について、ビール飲みながら見るのにいい番組かも

(あし):
今年の吉方は北北東のあしです。
(みど):
今日は、久しぶりに有明(東京のね)に出かけ、疲れて眠ってしまったみどです。
(あし):
そんなわけで、今日のテーマは「Matthew's Best Hit TV」です。
(みど):
はい。噂には聞いていたのですが、一度しか見ていません。でも、その一回は、たいへん面白く拝見しました。
(あし):
昔はもっと深夜にやってる番組でした。1時過ぎにやってたのかな…。みどさんは見ない時間帯ですね。どっちにしろ。
(みど):
おぉ、そうでしたか? 今は23時からですよね。
(あし):
深夜番組からの出世番組ですね、これも。23時台になって、時間も長くなって、ゲストも豪華になりました。
(みど):
昔は、30分だった? 実は、先日見たときに1時間番組だったんで驚いた!
(あし):
うん、たぶん昔は30分だね。この時間帯って、今はやってないけど「パパパパパフィー」とか、バラエティを並べて力を入れてる時間だったはず。
(みど):
「パパパパパフィー」なつかしーー。これは、ちょっと見てたよ。
(あし):
ゴールデンタイムには家にいないような働き者が、一息入れる時間帯って感じなのかな。今も「ぷっすま」とか、この時間帯はバラエティータイムですね。テレビ朝日の。
(みど):
そうですね。22時くらいまで働いて、23時にお家について、ビール飲みながら見るのにいい番組かも。時々、ドラマやってたりしますけどね。23時から。

デザイン的にハイクオリティに統一されているのが心地いい

(あし):
で、まあ「パパパパパフィー」は脱力系だとして、「Matthew's BEST HIT TV」はハイテンション系だと思いますが、どうでしょう? 私はこの番組大好きなんですが。
(みど):
うん、面白かった、今回はゲスト(宮藤官九郎だったのだ)のせいもあって、たぶん30%増しくらいの評価だけど。マシューの存在が面白い。カメラに顔を近づけるのは、電波少年っぽかった。
(あし):
この番組の世界観の作り込みって徹底していて、それは番組ホームページを見ても分かると思うんだけど。
(みど):
「TO JIRU」って何かと思った。JIRUさんって誰?みたいな。「閉じる」なのね。
(あし):
むかーーし交換日記にも書いたけど、このサイト全部ローマ字なのね。このへんの徹底ぶりがすごい。(とはいえマシューケータリングのコーナーの各回の内容はさすがに日本語だけど)
(みど):
徹底しているというか、読みづらいっちゅうねん。

マシュー南イラスト

(あし):
ようは、マシュー南という架空のキャラクターからして、番組全部が独自の世界観を作っているので、読みづらかろうが知ったこっちゃないという。「神は細部に宿る」をまさに実践していると言えるでしょう。
(みど):
マシュー南っていうんだ。今知ったよ。一見、外国のバラエティ番組のサイトみたいだよね。マシューのイラストも外人風。
(あし):
デザイン的にハイクオリティに統一されているのが心地いい。アートディレクターの人のデジタルハリウッドでのオープンカレッジのレポートがここに。
(みど):
今、レポート読みました。見えないところまでこだわることで、底上げされているんだと実感。
(あし):
そういえば、一冊全部本文ローマ字にした雑誌もあったよ、昔。多くの国語学者は日本語をローマ字表記にすることを推奨したし、まあもしかしたら今頃我々は日本語を全部ローマ字で書いていたかもしれない。
(みど):
それは、あまり想像したくないね。日本語の独特のわびさびが好きな私としては。
(あし):
韓国は漢字を捨てて表音文字であるハングルにしたわけだし。ハングルって要はローマ字みたいなもんだからね。
(みど):
ハングルは、記号みたいだなってイメージがある。これとこれを組み合わせこの意味の文字という。暗号っぽいよねハングル。
(あし):
でも日本語が全てローマ字なら、パソコンの世界では随分楽だったはず。2バイトの問題はいろいろと頭がいたいからね…。
(みど):
ふむ、2バイト問題は、確かににありますね。昔のパソコンは半角カナしか出なかったよね。昔、給与明細の文字はすべて半角カタカナだった…。

「なりきり」が彼の芸の原点かなと

(あし):
で、話がそれたけど、この番組と藤井隆の相性ってすごくいいと思うのね。藤井隆の芸自体が、世界観を作り込む、というか何かになりきる芸だから。
(みど):
うん、完全にあの一時間の彼は、藤井でなくマシューだよね。彼が演じているという感じがなくてすごく自然に受け入れられた。
(あし):
私はダンサーよ、とか私はオカマよ、みたいな「なりきり」が彼の芸の原点かなと。
(みど):
ふむふむ。それは納得ですな。3代目、明智小五郎にもなりきっていた。
(あし):
たぶん本人はかなり白紙な人間っぽいですよね。いい意味で。お笑いやっても、シリアスな演技やっても、自然に見れる。
(みど):
本人にカラーがないぶん、対象を吸収する力が強いのかもしれないですね。カラーがないっていうのは、いい意味でね。カラーがないのが、カラーっていえばいいのかな。
(あし):
お笑いの人って、普段はあまりしゃべらずおとなしい人が多いとかよく言うけど、藤井くんの場合、まさに普段はおとなしそうだよね。山田花子もそうだけど、今までの芸人さんのタイプと明らかに違うと思う。ひとたび芸に入るとくどいのに、カラーがないってのも不思議だよね。
(みど):
お笑い芸人のイメージって、多くはたたみかけてくるような、せまってくる感じだけど、彼は違うね。そこにいることでOKみたいな。たぶん、すごーーく普通の人なのかもしれない。ってことは、すごく才能が有る人なのかも。
(あし):
うん、センスいいと思いますよ。
(みど):
何がきても藤井色で返すみたいな。
(あし):
今年のお正月の番組で、ヘリに乗って空から中継していたんだけど、そこで言うひとことひとことがすごく面白かった。「自分の力で飛んでます」とか。そういう「みなし」の笑いね。
公開:2004/04/07;構成:あし イラスト:あし
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