気になる番組

テキスト&イラスト・芦之由
2009年3月20日

ありふれた奇跡のまとめトーク

世間はWBCで盛り上がっているが、そんな中、今期の連ドラが続々と最終回を迎えている。
日本がキューバに勝って準決勝進出を決めたのは奇跡でもなく実力だと思うが、その日「ありふれた奇跡」(フジテレビ系、木曜10時)は最終回の放送だった。

前期は倉本聰脚本の「風のガーデン」、今期は山田太一脚本の「ありふれた奇跡」と、すっかり渋めのドラマ好きとなってしまったわたし。今シリーズでいまさらながら「渡る世間は鬼ばかり」にもハマってしまい、巣鴨を歩くオバサマ方とも話が合いそうである。

【イラスト画像】ありふれた奇跡 仲間由紀恵&加瀬亮と女装の風間杜夫と岸部一徳
ありふれた奇跡のまとめトーク

最後はどんな奇跡が起こるのかと期待した「ありふれた奇跡」最終回だったが、「ありふれた」という看板に偽りなく地味目に幕を閉じた。もちろんそれで満足なのだが、風間杜夫と岸部一徳の女装はストーリー上それほど重要じゃなかったし、ありふれてないルックスだったよなとも思ったり。

「ありふれた奇跡」での仲間由紀恵&加瀬亮ふたりの軌跡をたどってみると、喫茶店→メール→喫茶店とやたらと喫茶店でおちゃべりしているドラマだったな。なお、昼ドラの「おちゃべり」および「大好き!五つ子」は、WBCの影響で午前中やったり夕方やったりと、放送時間の軌跡がありふれてないことになっているので注意。

山田太一は「ありふれた奇跡」を最後の連続ドラマ執筆と公言している。倉本聰も「風のガーデン」で最後だと言っていたようだし、まことに残念だ。この二人の脚本家の連ドラを続けて木曜10時に見られたことこそ、ありふれた奇跡だったのかもしれないね。

今日の蛇足

ケラリーノ・サンドロヴィッチがたまたま見た「ありふれた奇跡」についてブログに書いているのが面白いので紹介。
ケラリーノ・サンドロヴィッチblog 「日々是嫌日」:連ドラを数分ずつ観る日々。 - livedoor Blog(ブログ)

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