連ドラっ子画報

第十回：彼女が死んじゃった。

このドラマについては、連ドラっ子「196人、携帯めぐりの旅」コーナーでみどが取り上げているので、そこも参照していただきたく。そして、そこで今回のイラストが使い回しだと気付いても、黙っておいていただきたく…。

で、ストーリーなどについては「196人、携帯めぐりの旅」を見てもらうとして、わたしは香川照之が演じた吉川良夫、愛称・豆知識さんに注目してみたい。 彼、話の脈絡とは関係なく「うんちく」を語り出すという、くりぃむしちゅー上田晋也もびっくりのうんちく王っぷりを見せるんだけど、実際最近のうんちく・豆知識ブームを皮肉ってのキャラクターなのかとわたしは感じた。

「トリビアの泉」や「虎ノ門」の「うんちく王決定戦」が流行るのも、豆知識はコミュニケーションのきっかけとして手っ取り早く使える「ネタ」だからではないかと思う。しかし、お互いの豆知識を交換したところで、それは「情報」のやりとりをしているだけで、真のコミュニケーションとはいえないだろう。実際彼、吉川良夫は人とのコミュニケーションが苦手そうなキャラクターだったな。

最終回の最後、良夫による豆知識のナレーションの後、「それがどうした！」と長瀬智也演じるハジメが叫ぶシーンがあるんだけど、「豆知識だとか理論武装で固めていても、本当に大切なモノには気づけないよ」というメッセージも、そこには込められていたんじゃないかとわたしは思った。