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お歌詞なしょーこ
ロイヤルガーデンサラダのリスペクトアーティスト・鈴木祥子の
アルバム全曲を「お歌詞なひとこと」の方法論で紹介しようというコーナー
構想3分、完成まで1年以上という超大作になる予定。
1週間に2曲ずつ、アルバム発売順に地道にやっていきます。

●アルバム『水の冠』編・1,2曲目
水の冠ジャケット
水の冠
鈴木祥子
1989.4.21
EPIC/SONY

■■リスト■■

「LOVE/IDENTIFIED」
[1,2,3]
「BLONDE/PASSION」
[1,2,3]
『I WAS THERE,I'M HERE』
[1-2,5] [1-6,7] [1-8,11] [2-3,10]
『friends, lovers, my journey home』
[8]
『Love, painful love』
[1,2] [3,4] [5,6] [7,8,9]
『あたらしい愛の詩』
[1,2] [3,4] [5,6] [7,8] [9,10] [11,12]
『あたしの旅路』
[12,14]
『私小説』
[1,2] [3,4] [5,6] [7,8] [9,10,11]
『Candy Apple Red』
[2,3] [4,5] [6,7] [8,9] [10,11] [12,13]
『SNAPSHOTS』
[1,2] [3,4&5] [6,7] [8,9] [10,11] [12,13]
「TRUE ROMANCE」
[2]
『Shoko Suzuki Sings Bacharach&David』
[1,2] [3,4]
『Radio Genic』
[1,2] [3,4] [5,6] [7,8] [9,10]
『Harvest』
[7,12]
『Hourglass』
[1,2] [3,4] [5,6] [7,8] [9,10]
『Long Long Way Home』
[1,2] [3,4] [5,6] [7,8] [9,10]
『風の扉』
[1,2] [3,4] [5,6] [7,8] [9,10]
『水の冠』
[1,2] [3,4] [5,6] [7,8,9]
『VIRIDIAN』
[1,2] [3,4] [5,6,7]

ただ 帰りたくて 帰りたくて/帰ったのに/町では 何もなかったように/風が吹いて/一日がまた始まる
 
「Swallow」作詞:川村真澄
アルバム『水の冠』1曲目

久しぶりに川村真澄著の小説「まちがい天使」のページを繰ってみた。1989年12月に完成したこの小説の中には、彼女が書く(いた)いくつかの歌詞の断片がある。この「Swallow」は、小説のラストの、「あんなに帰りたくて帰りたくてしょうがなくて、それでこうして帰ってきたのに、この町は何も変わっていない。何もなかったように風が吹いて、そして信号が赤になる」とリンクする。この小説の肝にもなる部分だ。

人生において、人はいつも自分が主役だ。自分の中での変化が世界の変化に思えるときもある。でも、意外に世界は冷静だ。何も変わっていない町に戻る。「なぜ?」と思うこともあるだろう。そんなとき、変わっていない町に合わせてしまうのではなく、確実に変わった自分に目を向けることこそが必要なのだ。(みど)

水晶売りの老人の/細い足を 見つめながら/コーヒーを飲んで わたしは/小さく咳をする
 
「サンデー バザール」作詞:川村真澄
アルバム『水の冠』2曲目

松本伊代が歌った「センチメンタル・ジャーニー」。恋の不安な気持ちを、湯川れい子氏作詞により16歳の少女は「見知らぬ国の 謎の湖 のぞき見たくなる 不思議な気持ち」と歌った。恋の不安は、心を異国へと誘う。

この「サンデー バザール」は、傷心旅行をする女の歌だ。日常生活から逃避することで自分の中の傷から目をそらす。2番で歌われる「本当に迷える迷路を 私は探してる」という歌詞こそ、現実からの逃避を表現した言葉だと私は思うのだ。今、心を痛め、でも、旅に行けない方々は、水晶売りの老人のいる町はどこだろう? そんな空想で、恋の不安から逃避する手も有りだ。そして、一時逃避をしたあとは、上手に現実に戻って欲しい。 (みど)

(2003/4/21公開)

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