「甲斐よしひろ PARTY 30 in 日本武道館」ライブレポート
2004年11月06日、武道館で開催された30周年記念、3時間、30曲ライブ。しっかり参加してきました。30年続けるってすごいエネルギー。パワーをもらってきました。懐かしい曲も連発で、手を振り上げるタイミングやジャンプ。一万人がひとつになってる~を実感する最高のライブでした。
●公演日:2004年11月06日 17:00開場 18:00開演
●場所:日本武道館
記憶をたどる
「甲斐バンド」の最初の記憶は、「ザ・ベストテン」への出演。当時、テレビ出演をしないと言われていた甲斐バンドがライブハウスから中継を行った。けっこうインパクトのある映像は子どもながら強く印象に残りました。しばらく、思い出のシーンとしても甲斐バンドの出演シーンは放送されなかったけど、いつだったか放送されて再確認。確かに、インパクトありました。
そして、「ザ・ベストテン」での出逢いから数年後、初めて彼らのコンサートへ行くことに。場所は愛知県体育館。私がロックコンサートの洗礼を受けた場所です。爆音のような音、一体感、全身を使って表現する何か。あの時、全力でパフォーマンスされる何かは、大きな感動を生むってことを知った、と確信しています。
ライブレポート
またしても何の予習もなく出かけたライブ。愛知県時代の友だちと九段下で待ち合わせして会場へ。場所は1階席。アリーナの後ろより絶対よく見える場所だったなぁ。ラッキー。それに上から見下ろすアリーナの人たちの動きの一体感が余計に気持ちを高揚させた。
幸せに思うのは、10代の時にコンサートで大はしゃぎした同じアーティストのライブを今も観ることができること。それは、彼が継続してくれたから。30年という時間、音楽と真摯に向き合ってくれたから。今も私たちは10代のあの日と同じように同じ感覚で、観て聴いて、歌う。曲目をあげたらキリがない。HERO、破れたハートを売り物に、シーズン、嵐の季節、テレフォン・ノイローゼ、地下室のメロディー、観覧車、ダイナマイトが150屯、ナイト・ウェイブ、ポップコーンをほおばって、ラヴ・マイナス・ゼロ、安奈、観覧車、東京の一夜、港からやってきた女、破れたハートを売り物に、氷のくちびる、漂泊者、翼あるもの、裏切りの街角、冷血、ビューティフル・エネルギー、そして、100万$ナイトなどなど。本当多くの歌、30曲だったのか?以上だったのか?以下だったのか?正確にはカウントしていないが、7500円のチケットをこんなに安いと思ったことはない。時間にして3時間30分の夢の世界だった。そして、最後に甲斐バンドのギタリスト、大森氏を偲んで歌った「100万$ナイト」では鳥肌がたった。ミラーボールが回り、身体ごと異空間の運ばれるような感触。そして、それを引きずったまま、会場を出ると、場外でもミラーボールが回っていた。天に届けとでもいうように。この粋なはからいが、甲斐よしひろなんだよな。
トリビュート
日本武道館では、2004年08月25日に発売された「甲斐バンド&甲斐よしひろ グレイト・トリビュート・コレクション~グッド・フェローズ」に参加したアーティストも舞台にあがった。山口智充(陽の訪れのように)、大友康平(BLUE LETTER)、DA PUMP(風の中の火のように)、m.c.A・T(裏切りの街角)、大黒摩季(HERO)が次々と登場し歌った。これだけのアーティストが同時に立つ舞台は、とても力強いものがあり、それに応える甲斐よしひろは、懐深い男に見えた。
30年の中で
シンガーソングライターや多くのバンドには、「テレビにはでない」という風潮があった時代がある。テレビに出るのは、アーティストではないような感覚だったのかもしれない。たが、甲斐はいつからか、バラエティ番組にも、トーク番組にも積極的に出演するようになった。何がきっかけだったのかは分からないが、そういうことも、トリビュートという形でアルバムが発売された要因のひとつのような気がする。30年は決して短くはない。その間に時代は変わり、今はアーティストがテレビに出て、自らの言葉でより多くの人にメッセージを伝えようとする。メジャーとインディーズの壁も低くなり、売れるための音楽に疲れたアーティストは、インディーズで自らの音を伝え続けるケースも増えた。これからも、時代は変わって行くだろう。その中で、自分が聴きたいと思う音を、純粋に聴ける環境を持ち続けられることを祈る。


状況: