妻の卒業式

テキスト・伊藤緑
2006/03/19

妻の卒業式 第一話

『別れてくれないか?』

2004年6月28日 21:15~放送
定年を機に、妻から離婚を申し渡されるというケースは、よく耳にするが、このドラマは、夫が妻に離婚を切り出すというパターン。夫の中で何が起きているのか? 妻は理解できずにいた。

NHK 月曜夜9時15分   「妻の卒業式」公式サイト
●出演
神崎恭子(妻)…岡江久美子
神崎隆之(夫)…三宅裕司
神崎里香子(娘)…高野志穂
榊原洋介(娘の婚約者)…山田純大
山下時子(恭子の母)…淡路恵子

■幸せの定義

結婚25年を迎えた夫婦。ひとり娘の結婚が決まった。
夫が妻に言った。「別れてくれないか?」

妻は思っていた。「私はたぶん幸せなのだろう。私は今、不幸ではないから。特別に幸せではなく、特別不幸でもない。これを人は幸せと呼ぶのではないか。だったら、私は幸せなのだろう」。多くを求めず幸せと言っているようで、とても謙虚な妻に見えた。

夫は思った。「気が抜けたんだと思う。娘の結婚が決まって、肩の荷が軽くなって。ある意味父親の責任は果たした」と。正直な気持ちかもしれない。真面目な夫は、会社でも家庭でも、いい人だった。自己主張をする場所がなかったかもしれない。

妻の母は言う。「あんたは油断しすぎている。あんたは亭主に対してのさばり過ぎている。なんでもかんでも家の仕切って偉そうに発言して、あれじゃ嫌になると思うよ。それにあんたには色気もないものね」。自らもそうだから、よく分かるのだ。

■いただきワード『人生のリセット』

リストラを申し渡された社員が言う。「人生をリセットしたくなった」と。言い渡した方も、ハッとする。人生のリセットを彼も考えていたのかもしれない。的確な言葉が見つからず、もやもやしていたところに、その言葉が、はまったようだ。リセット、いったん「0」に戻す。それは、ネガティブな意味でなく、ポジティブな意味なこと! 新しい自分を自らプロデュースしなおすのだ。思った瞬間から、どんな自分にでも、なることができるはず。

■女優・岡江久美子

はなまるのオープニングで、毎日見ている岡江さんが、ドラマで主演と聞いたら見ないわけにはいかないでしょう。で、見てみたら、おもしろい! なんていうか、岡江さん演じる恭子は、せっかちで仕切り屋で、自分のペースで家庭を仕切っている。そして、今の状態をちゃんと幸せと思っていてポジティブシンキング! 素の岡江さんを見ているような錯覚を感じました。でも、旦那さんに対してのさばりすぎてるってことはないよね。仕事を持っているから、自分の人生を楽しんでいるって感じだなぁ。この先が、楽しみ。

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