2時間ドラマ探訪

テキスト・伊藤緑
2006/03/19

第十二回:「家政婦は見た!」

今年は、インフルエンザの流行がいつもより早いそうです。ということで、予防接種を受けてきました。でも、それで安心せず、手洗い、うがい、食事、休息にも気を配らねば。自分の身体は自分で守らないとね。さて、今回紹介するのは、「家政婦は見た!」です。

「2時間ドラマ探訪」は、「れんドラ110」のメルマガで、連載しています。

●放送日
2004年11月13日放送(土曜ワイド劇場)
●出演
市原悦子(石崎秋子)、蟹江敬三(小松崎省吾)、高畑淳子(小松崎文絵)、長門裕之(大田英光)、加藤武(花田隆勝)、寺田農(西原京三)、青木堅治(脇坂洋一)、芦川よしみ(脇坂タキ)、遠野凪子(松川美知)、野村昭子(大沢キヌヨ)、今井和子(旗はたえ)、山田スミ子(吉野よしみ)、白石マル美(友田ともみ)ほか
●シリーズの歴史
市原悦子主演の『家政婦は見た!』は、2時間ドラマとしては超有名!番組を見たことがない人も、「家政婦が見た!」って言葉は知っているだろうし、○○は見た!なんて自分で好きな言葉を入れて楽しんでたりしてそう。この作品、今回の放送が、23作品目(途中、傑作集があり、それをいれると24作品)。必ず出てくる猫のはるみちゃんも何代目かになっていそうだな。歴史は以下の通り!なんとこの作品、第1回の原作は松本清張なのだ。
☆単発
1983年07月02日 松本清張の熱い空気 家政婦は見た!(1)夫婦の秘密「焦げた」
1984年10月13日 (2)エリート家族の浮気の秘密 みだれて…
1985年06月29日 (3)エリート家庭のあら探し 結婚スキャンダルの秘密
1986年04月12日 (4)華やかなエリート家族の乱れた秘密 名門女子大がゆれて…
1987年04月11日 (5)美しい名門女病院長、華やかな私生活の秘密
1988年01月09日 (6)東京-ニューヨーク超高層ビル買占め、名門出の若妻の危険な秘密
1989年04月08日 (7)華麗な一族の妖しい秘密 財テクゲームの危険な落とし穴
1990年01月06日 (8)銀座-京都、虚飾と欲望に燃える美しい母娘の艶やかな秘密
1991年01月05日 (9)有名進学塾マドンナ教師の妖しい秘密、年商1兆3000億円受験産業をのぞく
1992年01月04日 (10)舞いの名門、華麗な一族の秘密 したたかな女たちの跡目争い…
1992年10月03日 (11)いのちを張った好奇心 秋子が惚れた極道の危険な秘密
1993年01月02日 (12)ふるさと創生資金一億円で色と欲の温泉ゲーム 町長一族の乱れた秘密
1994年04月09日 (13)代議士跡目相続の醜い秘密 色、金、欲…女たちの骨肉の争い
1995年04月08日 (14)憧れの大女優、私生活の派手な秘密、虚飾と欲望に一族が乱れる
1996年04月13日 (15)財界一族の虚飾の争い 老害ワンマンオーナーに群がる女たちの秘密
1997年07月05日 (16)名門ファッションデザイナー家族の乱れた秘密 ブランド相続を狙う女たちの華やかな争い
1997年12月18日 特別編 あの傑作をもう一度 財界一族の虚飾の争い、ワンマン社長をめぐる女たちの秘密
1999年02月06日 (17)花の一族、愛と欲のからみ合い・家元の座を狙って、妻、姑、娘、愛人達の闘いが始まった
2000年03月18日 (18)「あなたは美しくなれる…」美容整形クリニック、甘い誘惑の秘密院長、妻、秘書、患者、看護婦たちの乱れた関係…
2001年02月17日 (19)シンガポールの愛人、東京の妻
2002年03月09日 (20)名門茶道家元一族の相続争い、乱れに乱れたからみ合い!「私女房になります…」 秋子が心底惚れた男の秘密
2003年02月22日 (21)大財閥デパート王の表と裏の二つの顔!妻、料亭女将、女宝石商…影の家族の相関図
2004年01月10日 (22)子連れ秋子が政界の裏をのぞいた…女性の味方、女代議士、三つの顔の秘密
☆連ドラ
1997年10月09日 ~ 1997年12月25日 家政婦は見た!

●スタッフ
脚本…柴英三郎
監督…岡本弘
プロデューサー…塙淳一(テレビ朝日)、内山聖子(テレビ朝日)、柳田博美(大映テレビ)、木村康信(大映テレビ)、塙太志(大映テレビ)

■ストーリー

自宅を弁護士事務所として使用し、司法試験を目指す若者のための志法塾を経営する小松崎弁護士(蟹江敬三)邸に家政婦として働くことになった秋子(市原悦子)。金銭欲が高い弁護士が多い中で小松崎は、社会派弁護士として、弱者のために無性で引き受けることも多々あった。それを支えるのは、妻、文絵(高畑淳子)。一見、美しい生き方に見えたがやはり、そこには裏があった。

ある日、弁護士を目指す青年、洋一(青木堅治)が志法塾への入塾を希望してくる。しかし、洋一はどう見ても弁護士になれそうには見えない。だが、不幸な生い立ちを聞くうちに、文絵は入塾を認める。住み始めて早々、洋一は、小松崎の若い頃の写真を探し回る。気づいた秋子は、写真を持って出かける洋一を尾行する。その先には、彼が語ったのとはまったく違う生活があった。死んだはずの母は生きており、富山から出てきたのではなく東京に住んでいたのだ。そして、いかにも怪しいと思われる叔父と名乗る西原(寺田農)が現れる。

西原は、洋一が世話になっているからということで挨拶を兼ね小松崎邸を訪ねてくる。手みやげに奧会津の蕗味噌を持って。それを見た瞬間、夫婦は言葉をなくす。秋子は好奇心をかき立てられ謎にせまる。小松崎は、志法塾出身の弁護士で、小松崎家の娘であった文絵と結婚したのだった。そして、塾生時代に小松崎には空白の3ヶ月があった。その間、小松崎は、奧会津でダム工事の仕事をしていたのだ。そこへ文絵が訪ねてきた。その時、事件が起きた。文絵が強姦され、小松崎が犯人を殺したのだ。しかし、小松崎の将来を案じた文絵は警察には届けず、26年の日々が過ぎていた。

文絵を襲った男は、洋一の父親だったのだ。洋一の母、タキ(芦川よしみ)が持っていた写真から真相を突きとめた西原が脅しをかけてきた。すべてを告白しようという文絵。しかし、小松崎は違った。彼は、物欲も金銭欲もないが、名誉欲が強い男だったのだ。貧しい人を無性で助けることによって彼の評判は上がり、弁護士会の会長選挙にでることになっていた。そして、文絵を裏切り、塾生である美知(遠野凪子)と関係を持っていた。すべてを知った文絵は、自ら命を絶つ。26年前の事件は、すべて自分がやったことであり、小松崎にはなにも関与していないという上申書を残して。小松崎は、文絵の死をもって自分の罪を逃れたのだ。そして、秋子は、小松崎邸を去る。

■ライター的コメント

上のあらすじには入れなかったけど、現代のネタも盛り込まれていた。大沢家政婦会の会長・大沢キヌヨ(野村昭子)が「オレオレ詐欺」的な犯罪に巻き込まれる。遠い親戚として連れてきた若い娘に150万円をだまし取られたのだ。そして、毎回の楽しみ。猫の「はるみ」ちゃん。ほんと美猫。そして、このはるみちゃんの名前の由来は都はるみのようだ。

■気になる出演者

市原悦子:1936年1月24日生 千葉県千葉市出身
なんと彼女は、2時間ドラマ全局主役制覇をしている!
●フジテレビ系(金曜エンタテイメント)「おばさんデカ桜乙女の事件帖」
●日本テレビ系(火曜サスペンス劇場)「うさぎと亀」
●TBS系(月曜ミステリー劇場)「弁護士高見沢響子」
●テレビ朝日系(土曜ワイド劇場)「家政婦は見た!」
●テレビ東京系(女と愛とミステリー)「犯罪交渉人ゆり子」

弁護士、犯罪交渉人などクレバーな役も多く、家政婦のイメージとは違う感じもするけど、実際観てみると、さすが女優という演技力で格好いい女になっています。刑事役の桜乙女シリーズはちょっとお茶目。旦那役の蛭子能収とのやりとりが楽しいです。実生活ではスポーツ観戦や麻雀が好きだとのこと。意外な感じも。
公式サイト→http://www.aoistudio.co.jp/SP/roadshow/
インタビュー→http://www.aoistudio.co.jp/SP/roadshow/
おまけ:彼女は誕生日が野際陽子と同じでした!

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