2時間ドラマ探訪

テキスト・伊藤緑
2006/03/19

第十一回:「法医学教室の事件ファイル・スペシャル」

ひと雨ごとに冬が近づいてきますね。寒くて身体にますますに肉を溜めてしまいそう。で、それを防止するために、自宅でできる運動マシーンを購入。毎日の継続を心配したのだけど、2時間ドラマを見ながらやるとあっという間に予定の40分が終わるの。恐るべし2時間ドラマ。今回取り上げたのは、「法医学教室の事件ファイル」。12年以上の歴史ありです。

「2時間ドラマ探訪」は、「れんドラ110」のメルマガで、連載しています。

●放送日
2004年10月23日放送(土曜ワイド劇場)
●出演
名取裕子(二宮早紀)、宅麻伸(二宮一馬)、西村和彦(水村透)、 宝生舞(原田幾美)、山田邦子(手塚由恵)、高知東生(辻堂義男)、 五十嵐めぐみ(村中葉子)、及川以造(有田光志)、林泰文(高見沢明継)、 山口あゆみ(都倉真琴)、深澤嵐(達也)ほか
●シリーズの歴史
『法医学教室の事件ファイル』、始まりは連ドラだったんですね。その後、スペシャルとして2時間物で放送。それが、1993年04月08日のこと。それがきっと人気だったんでしょう。連ドラではなく、2時間ドラマとして再スタートを切ります。そんなわけで、1994年07月09日の放送から、(1)になっていました。合計すると、2時間ドラマは今回で21作品目。長寿ですね。 これまでのシリーズを調べてみました、12年以上続いています! ☆連ドラ 1992年07月02日~1992年09月24日 法医学教室の事件ファイル(01) 1993年07月01日~1993年09月23日 法医学教室の事件ファイル(02)  ☆単発 1993年04月08日 スペシャル 女医に届いた挑戦状
1994年07月09日 (01)死体が嘘をついた!?
1995年04月22日 (02)死体が盗まれた!!
1995年07月22日 (03)死体が2度動く!?
1996年05月11日 (04)バラバラ死体が無実の証拠に!?
1996年10月26日 (05)北海道登別の水族館に死体が漂う!
1997年04月05日 (06)妻は自殺した翌日に夫を殺した…!?
1998年01月03日 (07)女医を愛した男は元日に殺される!
1998年05月09日 (08)真犯人も知らない「温かい死体」の謎!
1998年10月31日 (09)死体が、自殺する!? 1999年01月02日 (10)北国のお雑煮と銃弾が無実の証拠に!
1999年06月26日 (11)空気注射で殺された女探偵!
2000年07月01日 (12)呪いの文字を全身に書かれた死体!
2001年02月03日 (13)死んだ女が復讐殺人?
2001年05月26日 (14)夫が二人?
2001年12月08日 (15)自分の死体を解剖した女医!?
2002年07月13日 (16)監察医VS鑑識官
2003年04月05日 (17)「笑う自殺者」の謎
2003年11月08日 (18)真犯人は法医学のプロ?
2004年05月29日 (19)死体の顔は別の顔?

法医学教室助教授で監察医でもある名取裕子演じる妻、二宮早紀と、横浜東署の刑事である宅麻伸演じる夫、二宮一馬がそれぞれの視点から事件を解決していく作品。放送開始当時は、二人には子どもがいなかったけど、途中で生まれたんですよね。それは、坂口駿くん演じる二宮愛介。シリーズが長いとこんな風に家族構成も変わるんですね。
●スタッフ
脚本…今井詔二、旺季志ずか
監督…山本邦彦
プロデューサー…松本基弘(テレビ朝日) 、稲垣健司(テレビ朝日) 、浦井孝行(国際放映) 、伊藤由彦(国際放映)

■ストーリー

小児心療内科の看護師の原田幾美(宝生舞)がコンビニで買い物をしている間に、恋人の辻堂義男(高知東生)が殺された。幾美は、金髪の男が逃げて行くところを見たと証言する。そして、辻堂の身元を調べてみると幾美が聞いていた住所、勤務先、すべてが嘘だと判明。その上、幾美は辻堂に400万円を貸していたのだ。

死体になった辻堂は、都倉真琴(山口あゆみ)という女子大生の学生証を持っていた。辻堂という男の身元を調べるため、法医学によって早紀(名取裕子)は治療痕などを探る。その結果分かったのは彼が、スポーツ心臓の持ち主であり、半年くらい前まで本格的にスポーツをやっていたこと。

一方、学生証の持ち主、真琴がスイミングクラブを出たあと行方不明になっていることが分かり、警察はそのクラブを訪ねる。そこで、高見沢明継(林泰文)というインストラクターから辻堂の目撃証言を得る。

ここで、金髪の男など居なかったのではないかと、疑いは幾美に向く。また、二人の仲があまり良くなかったという証言も出てくる。スポーツ関係から辻堂の素性が明らかになる。そして、自宅を捜査すると、真琴の死体が発見される。真琴の死因は脳挫傷。辻堂の場合とほぼ同じ打撲痕があり、その痕は右側に集中していた。犯人は左利きの可能性がある。そして、幾美は左利きなのだ。

金髪男の存在の有無を怪しむ警察は、辻堂のキャッシュカードでお金をおろす金髪男を防犯ビデオで見つける。そして、それは幾美が変装した姿であるといっそう疑いをかける。しかし、早紀が金髪男に幾美が襲われるところを目撃する。病院でも幾美は襲われる。その後、スイミングプールで高見沢が幾美に襲いかかり、誤ってプールに落下する。

犯人は、高見沢。そして、幾美。幾美が辻堂から暴力を受けるようになって、死にたい思いでさまよっていたとき、偶然、高見沢が、真琴を殺害する現場を目撃してしまう。高見沢は、幾美を知っており、暴力をふるう辻堂を殺してやるから、黙っていろと要求する。高見沢は、琴美の殺害を辻堂にきせ、辻堂殺しを、幾美に罪をきせようと襲ったのだ。それに気づいた幾美が、散瞳剤を使って視界を混乱させ襲った。その結果、視界が混乱した高見沢は、自ら水のないプールに飛び込んだのだ。

■ライター的コメント

彼らの息子、愛介は出演が不可能だったのか、シアトルへ短期留学していることになっていた。シリーズが長いとこんなこともあるのね。
それから、眼科医役で出演していた山田邦子。久しぶりに見ました。柔らかい印象になっていたのは、結婚して幸せだからかなぁ? 散瞳剤が使われたと気づくのは、眼科医である手塚由恵(山田邦子)の助言から。
散瞳剤とは、眼の検査のために、瞳孔を開く目薬。眼底検査をするときに使います。私は、半年に一度この検査をしているので、すっかりお馴染み。散瞳剤を使った直後は、近いものが見にくくなったり、光が必要以上に入ったりするので、車の運転などは禁止なんです。

■気になる出演者

宅麻伸:1956年4月18日生 岡山県出身
ドラマでは、名取裕子の旦那さんだけど、私生活では、賀来千香子の旦那さん。そして、本名は詫摩のようですね。公式サイトが発見できないのは、ちょっと哀しいことです。デビューは、1979年、ドラマ「新・七人の刑事」。妻、賀来千香子は「七人の女弁護士」に出演していますね。「七人」繋がりだ~。映画、ゴジラシリーズには、2作出演。2時間ドラマにもけっこう顔をだしています。

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