2時間ドラマ探訪

テキスト・伊藤緑
2006/03/19

第六回:「山村美紗サスペンス 京都祇園祭り殺人事件 保津川に響く兄の叫び! 妹は自殺じゃない! 祭りの夜に不倫の影が…」

9月にはいって、夏も終わりに向かってますね。といっても、まだちょっと暑いです。しかし、夜明けは確実に遅くなってきています。私は、完全朝型生活人間。4時~5時くらいに起きるのですが、夏の間は、4時半にはすっかり明るかったのに、今は5時にならないと明るくならないの。あーーん、淋しいなぁ。

「2時間ドラマ探訪」は、「れんドラ110」のメルマガで、連載しています。

●放送日
2004年08月14日放送(土曜ワイド劇場)
●出演
藤谷美紀(狩矢和美)、田村亮(狩矢警部)、原田龍二(夏目利彦)、山村紅葉(山野美野里)、生瀬勝久(野上陽介)、大寶智子(尾山めぐみ)、有沢妃呂子(野上美也子)、星遙子(富川由紀子)、四方堂亘(太田浩)ほか
●シリーズの歴史
特にシリーズ名はついていないけれど、「山村美紗サスペンス」として、藤谷美紀が狩矢警部の娘、狩矢和美を演じるものは今回で5回目。ということで、さっそく調べてみた。

・2000年10月28日 山村美紗サスペンス 京都貴船川殺人事件 殺意の同窓会! 真犯人が仕掛けた銀閣寺密室の罠と東名高速499キロの謎
・2002年03月30日 山村美紗サスペンス 京都~札幌雪まつり連続殺人事件 雪ダルマから人妻の死体 嵯峨嵐山に若い愛人の密室死体!
・2002年11月23日 山村美紗サスペンス 京都紅葉寺殺人事件 不倫偽装心中に秘められた殺意の炎…失踪妻に容疑! 神戸、六甲山 赤い花と白い花のトリック
・2003年06月14日 山村美紗サスペンス 京都・祇園殺人事件 父母は殺されていた! 120キロの橋立に復讐のドライブ…平安絵巻に芸妓の秘密

ここまでくればシリーズと考えてよいでしょう。名前つけて欲しいなぁ。それにしても毎回タイトルが長いです。タイトルの特徴は、地名や距離、まつりですね。「東名高速499キロ」、「京都~札幌」、「神戸、六甲山」、「120キロの橋立」そして、「札幌雪まつり」、「京都祇園祭り」。移り気な視聴者に、これは見たい! と思わせるためのこのコピー、大事ですね。

■ストーリー

祇園祭りの宵山の日、狩矢和美(藤谷美紀)は、野上美也子(有沢妃呂子)と保津川下りを楽しむ。しかし翌朝、「生きるのに疲れた」という内容の遺書を残して、美也子が自殺する。

1年後、和美は美也子の墓参りで、美也子の兄、野上陽介(生瀬勝久)と婚約者、尾山めぐみ(大寶智子)に出会う。その時、陽介は、美也子は自殺ではなく殺されたのかもしれないと和美に打ち明ける。その夜、和美は、祇園祭りの宵山の取材をしていた。そこで、腹をナイフで刺された西陣織の会社の社長・太田(四方堂亘)を発見する。太田は、病院に運ばれたが、失血死する。現場では、映画フィルムの切れ端が見つかる。

太田の周りを探ったところ、彼の愛人で映画評論家の富川由紀子(星遙子)が浮上する。しかし、由紀子も電子手帳に遺書を残して自殺する。

そんな時、和美はめぐみが撮影所で映画フィルムの編集の仕事をしていることを知る。めぐみの過去を調べると、めぐみの父がひき逃げにあっており、犯人が捕まっていない。そのひき逃げ犯が太田ではないかという疑いが出てくる。

一方、由紀子が死んだ際に使っていた茶せんの違いから、自殺ではなく殺しの疑いが出てくる。解決したと思われた事件がまた振り出しに戻った。

事件現場で見つかったフィルムの切れ端は、めぐみの仕事場のもの。疑いは、一気にめぐみに向く。めぐみの元へ真相を確かめにいった和美は睡眠薬で眠らされてしまう。

犯人はずばり、めぐみと言いたいところだが、そんなに甘くはない、犯人は陽介。実は、美也子も太田の愛人だったのだ。そして、めぐみの父親をひいた時、太田の車の助手席に乗っていた。自首を勧める美也子をうっとしく思った太田は美也子を自殺に見せかけて殺したのだ。

陽介は、めぐみの父への詫びをこめて墓参りに行った時、めぐみに出会った。妹が同乗していたことを言えないまま、つきあいが始まった。そして、美也子が殺された時、利害が一致した。宵山の夜、太田を殺した。心配して駆けつけためぐみの服についていたフィルムの切れ端が現場に落ちた。そして、犯人を由紀子に見せかけるため殺したのだ。

■チェックポイント

目先を、あちこちと変えて飽きさせない内容であった。犯人としては、太田の妻も一瞬、疑わしかったし、由紀子、めぐみと移って行き、最後にはさっきまでいい人だった陽介が牙を剥いた。この豹変には驚いた。
そして、2時間ドラマのおもしろさに、普通では見られない仕事の現場が見られる点がある。今回の舞台のひとつに映画の撮影所があった。そこでフィルムの編集をしているシーンを見ることができた。切って繋げてチェックしてという作業。あんな風に行われているんだ~、と思ったらますますおもしろくなった。あとは、祇園祭り。見に行ったことがないから、画面ごしながら迫力を感じた。
祇園祭り
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/yasaka/gionmaturi.html
保津川下り
http://www.hozugawakudari.jp/
太秦映画村
http://www.toei.co.jp/eigamura/

■気になる出演者

藤谷美紀:1973年09月15日生、愛知県出身。すでに30歳なんですね。
1987年8月に「第1回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞した彼女。アイドルとして、シングル9枚、アルバム3枚を発売。1992年からは舞台にも出演。映画への出演も始める。そう、アイドルから、女優へとうまく転身したひとりだ。
アイドル藤谷美紀に関する情報を知人が書いていますので、こちらもご覧ください。
http://www.rgs680.com/idol/idol28.html

最近は、2時間ドラマの出演が多いですね。レギュラーとしては、この山村美紗サスペンス以外に、金曜エンタテイメント「京都祇園入り婿刑事事件簿」。こちらは、2004年4月に11作目が放送されている。私、このシリーズも好きなんですよ。
あとは、昼ドラでも活躍中
2002年7月~9月 「新・愛の嵐」http://www.tokai-tv.com/drama/arashi/

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