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まずは「ビックコミックスピリッツ」のCM。これ説明が必要だと思うが、東京の若手7劇団が公演前にそれぞれの考えた「ビックコミックスピリッツ」のCMを生で上演する、という企画をやっているのだ。コント風に(というかコントそのもの)展開されるCM。面白い! 会場は早くも爆笑の渦。
これが小劇場というものなのか! いきなり役者さんたちと客席とが一体化している。動物電気を長年見守り続けてきた、あるいは動物電気が長年育ててきた、お客さんたちだからこそ、なのだろう。

ギャグマンガ? あるいはドリフ的とか吉本新喜劇風なのかも

本編に入っても、爆笑の連続。身体をはったネタも多いし、ドタバタもあるのだが、下品ではないし毒もない。
ありがちな、最後はちょっぴりホロリとするようなストーリーに、ギャグをどんどん織り込んでいく、という手法は昔のギャグマンガを彷彿させる。あるいはドリフ的とか吉本新喜劇風であるとも言えるのかも。

ギャグを詰め込むために、登場人物の一人がお笑い芸人の卵だ、という設定や、主人公の男もギャグで人を笑わせるのが得意、という設定はかなり強引ではあるが。しかしそんなことは些細な事で、とにかくあの手この手で笑わせてくれるこの芝居、とても楽しませてもらった。

そして感じたのはやはり役者さんたちとお客さんたちの一体感。信頼関係と呼んでもいいかもしれない。
会場全体からやさしさがにじみ出している、そんな空間を感じられて「ほんわか」した気分になったよ。

売れないで欲しい、がファンの本音か

終演後、私の横のカップルが、「売れないでほしいよね〜」と話していた。
確かにその気持ちはよく分かる! こんなに笑えて楽しいものが、こんなに素敵な空間で、約3,000円で観れる幸せ。このささやかな幸せは失いたくないだろう。そして、こんなに面白いものを自分だけが知っている、というちょっとした優越感も。


というわけで、新参者の私が動物電気のことを書いて興味を持つ人が増えてしまったら、くだんのカップルを始め、動物電気ファンのみなさんに申し訳ない。
なので、このページのことは各人自分の胸の中にしまっておくように。人に勧めたりしないでね。
よい子のみんなへのお・ね・が・い(by 森尾由美)
動物電気2003年初夏公演
「集まれ!夏野菜」

作・演出・出演:政岡泰志
出演:小林健一 辻修 森戸宏明  高橋拓自 伊藤美穂
多田淳之介  石川明子 松下幸史 石崎和也 政岡泰志

動物電気
明治大学演劇サークルのOBを中心に93年結成。
三鷹市芸術文化振興財団主催の若手劇団の活躍を応援するMITAKA"Next"Selectionには、異例の2年連続で選出。
昨年秋には、“第1回よしもとrise演劇祭”で初の大阪進出。観客によるライブ審査で、讀賣テレビ賞(100万円)受賞。
舞台公演のほか、映画、CM、ドラマなど多方面でも活躍している。

■動物電気ホームページ
http://www.doubutsu-denki.com/
■製作・企画会社ニバイハン内「集まれ!夏野菜」ページ
http://www.nibaihan.com/stages/denki/yasai.html
■事務所ハイレグタワー
http://www.highlegjesus.jp/
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