佐藤聖子 1971.08.11生

[→オフィシャルサイト] |
2003年3月に芸能界を引退したことを今さっき、ネットで知りました。ちょっと驚き! 以前からやっていたフラメンコを勉強するため、海外へ飛びだったとのこと。この引退が、前向きな引退と信じたいなと思います。ということは、もし、ここで取り上げるのがもう少し早かったら、違う書き方になっていたんでしょうね。そんな彼女の現在を感じつつ、彼女が歌った楽曲について書こうと思っています。
実は、彼女の楽曲こそ、私が作詞家になるきっかけになった曲なのです。ミニ・アルバム『Marvelous Act』(フォーライフ 1994.01.21 Release)に収めれれている「ニ月最後の雪の夜」に私なりの歌詞を書いて担当プロデューサーに作詞家志望として作品を送ったことがあります。もちろん、それだけでなくいくつかの作品を送ったんですけどね。おぉ、もう10年くらい前の話になるんですね。その時に送った手紙がきっかけで、後に私は上京することになります。いやぁ、感慨深いなぁ。そして、結局実現しなかったのですが、9曲入りで発売された『CRYSTAL』(フォーライフ 1995.11.17 Release)に幻の10曲目があったかもしれないのです。その10曲目の歌詞のお話をいただいていたのですが、曲が間に合わず9曲入りとして発売されました。すごく残念だったことを記憶しています。私の幻のデビュー曲になっていたのかもしれないんですから。そんなこともあって彼女のことは勝手にすごく近くに感じていました。
その『CRYSTAL』に収められている楽曲の中にとてもいい歌詞があります。「冬に咲く花」という曲の一行。彼女はヴォーカリストなので、作詞は彼女自身じゃないのですが、彼女のキャラクター、声で活きた言葉かなぁと思ってます。「白い息を吐く頃に もう一度あなたに手紙書くわ 嬉がらす言葉じゃなくていいから返事下さい」。今は新しい恋を見つけた主人公が別れた彼に手紙を書く。何故手紙を書くのか? 理解できない人も多いと思うけど、これが女心なのだ。この手紙はある意味、自分のために書いている。彼にとっては迷惑な話なんだろうけどね。次の恋を見つけて歩き始めた自分を知らせるためと自分の中のけじめとしてに書いちゃってるのだ。よくある「見返してやる攻撃」ほど強くはなくだけど、正直ちょっとはそんな気持ちもあるでしょう。でも、ここでいいなと思うのは、返事を要求するところ。普通返事は来ないでしょう。来たら、それはそれでやけぼっくい系の話になってしまう。だから、ここで注意事項が登場する。「嬉しがらす言葉じゃなくていいから」この一行で彼女は嫌な女じゃなくなっている。脱帽。この歌詞を書いたのは馬場俊英氏。彼自身、シンガーソングライターとして活動している。この歌詞を読んだとき、女には書けないかもしれないと思った。女というか私が書いたら、やはり「見返してやる系」になってしまいそうだから。ほんと、今でも好きな歌詞なんだよな。
そして、彼女の楽曲の中での私なりのお勧めは、アルバム『SATELLITE☆S』(フォーライフ 1995.11.17 Release)に収められている「恋をするなら」と「Heartbeats Groove」。彼女のキュートな声と馬場氏の声の絡みあいがまた素敵!
今頃、スペインでフラメンコを踊っている彼女が、舞踏家として名を馳せる日を待ってみたいと思っています。
●文中の佐藤聖子のCD
アルバム『CRYSTAL』
ミニ・アルバム『Marvelous Act』
アルバム『SATELLITE☆S』
●馬場俊英氏オフィシャルサイト
http://www.t-baba.com/
|