第16回「夢物語」タッキー&翼
タイトルを見るだけでクリスマスソングかなと思う曲が何曲か登場。毎年、生まれるクリスマスソング。だけど、生き残り、定番ソングになるのはとっても難しいことだよね。でも、ファンにとっては、毎年クリスマスのライブではその曲を聴けるっていう楽しみにもなるんだよな。というわけで、どのアーティストもクリスマスソングはそれぞれに持っているのですな。
●タッキー&翼って?
(→レコード会社公式サイト)
タッキーこと 滝沢秀明と 翼こと 今井翼のユニット
☆滝沢秀明 1982年3月29日生 東京都出身
☆今井翼 1981年10月17日生 神奈川県出身
2002年9月11日に「Hatachi」でデビュー。デビュー前もジャニーズJr.の中心的メンバーとして活躍。また、ドラマへの出演も多い。1999年4月〜6月に放送された、松嶋菜々子と滝沢秀明のドラマ「魔女の条件」では、少年っぽいタッキーを見ることができる。最近は、すっかり大人になってしまったけどね。
■王子様であるべきタッキー
いつの時代にもアイドルというカテゴリーに属する人たちがいて、特にジャニース事務所から生まれてきた男の子たちは、他と一線を画す超アイドル的な存在となる。近頃は、いろんなキャラクターの男の子たちがいて、それぞれに、和み系、楽しませ系、癒し系と自分のポジションを見つけているわけだけど。そんな中でも、タッキーこと滝沢秀明は久しぶりに現れた王子様存在だ。彼は、その昔、女性アイドルが言われたようにトイレにも行かないかもしれない、なんて思っている人もいそうだよね。彼より以前の王子様的キャラは、もしかしたら、トシちゃんかもなぁー。キムタクはそのタイプではないと思うし。さて、そんな王子様が口にする歌詞は、美しいべきものである必要があるのだ。
君が愛の花 僕が恋の花 瞬間をとらえて揺れて
君が蝶の花 僕が仙の花 数えきれなく揺れて
サビの頭で歌われるこの部分。「君が愛の花」、「君が蝶の花」これらの言葉を投げかけられることによって、女性は酔うことができるわけだ。不特定多数の女性へ向けて送られるこれらの心地よい言葉は媚薬だなぁ。そして、ふとこの歌詞は、昔の郷ひろみにも通じるよな。とにかく彼らの使命は、夢を見せること。今後もしばらくは正統派アイドルとして君臨してもらいたい。
■必ずしも一体化しない「タッキー&翼」
例えば、SMAPやV6、嵐やNEWSとジャニーズにはたくさんのグループが存在する。でも、「タッキー&翼」は一味違う。それは、まず、人数はふたりという少人数であることと、ユニット名が、個人名の羅列と言う点だ。CHAGE&ASKAと通じるものがあるね。(余談です)。そこから考えても、彼らは、ユニットである前に、個人であることの方を重視しているよね。このCDに収録されている曲も個人名で歌っているものがそれぞれ1曲ずつ入っている。これは、アルバムでも同様である。そして、その中ではキャラクターをきっちり分けている。今井翼は、王子様系ではないってことがちゃんと伝わってくるよ。つまり、2種類の別々の味を楽しめるユニットという訳だ。
公開:2003/11/28 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.