読書っ子にっき

テキスト&イラスト・芦之由
2007年8月16日

どうやってドラマ化するの?:ガンジス河でバタフライ(たかのてるこ)

月刊TVガイド誌・TVJapan[テレビジャパン]9月号が出ました。今回のテレジャパ評議会のテーマは「27時間&開票速報&夏ドラマを語る!」です。西遊記のなまかたちや加藤ローサ、国仲涼子などのイラストを描いています。

ガンジス河でバタフライ(たかの てるこ)長澤まさみ主演、宮藤官九郎脚本でドラマ化されるというので、「ガンジス河でバタフライ」の原作本に興味を持った。この本、フィクションではなく旅行記なのね。読んでみて、「これどうやってドラマ化するの?」と思ってしまった。

まず、言葉の問題。本の中では会話は日本語になっているが、実際はブロークンな英語や身振り手振りでやりとりしたらしい。このへんドラマではどうするんだろう。字幕か?
そして、インド人の出演者はどうするんだろう。稲川素子事務所(外国人タレントが多数所属する芸能事務所)から連れて行くのかしら。エキストラはそのへんにいた現地の人を使いそう。
さらに、長澤まさみがガンジス河で本当に泳ぐのかというのも疑問というか不安。水飲んだりしそうだし、衛生面で大丈夫なのかなぁ。

【イラスト】ガンジス河でバタフライ
長澤まさみ版ガンジス河でバタフライ

ドラマではインド旅行が主人公のはじめての海外旅行になるようだが、この本によるとインドは二度目の旅行。初めての海外旅行の香港、シンガポール、マレーシアの旅、そしてガンジス川でバタフライすることを目的としたインド旅行という、2回のおんな一人旅をまとめたのがこの本なのだ。
本当は小心者なのに、あえていきあたりばったりな一人旅を選んだ作者の、スリリングかつ面白おかしいエピソード満載の笑える旅行記である。
ただ、笑いのオブラートにくるまれているとはいえ、旅に出て初めて自分自身を好きになれたという独白や、一期一会の大切さを実感するさまなど、マジメに考えさせられるところも多い。

旅に出ることも貴重な体験だが、常に旅人の視点を持てれば日常をもっと大切にできるはず。そんなことに気づかせてくれる本である。

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