ヤッパシ…TVっ子

テキスト&イラスト・芦之由
2005/02/20

陰あるところにウルトラマンネクサスあり

ウルトラマンネクサスが面白い。
とにかくウルトラシリーズとしては異色というほど暗〜い展開なのだが、そこがついつい気になってしまうのである。

光の巨人・ウルトラマンなだけに、光あるところ陰があるということだろうか。悶々と苦悶する孤門(こもん)隊員、と韻を踏んでみたが、主人公・孤門隊員に降りかかる不幸の数々は、土曜の朝とは思えない重苦しい空気を味合わせてくれる。特に恋人・リコが死んでしまったあたりは、最高潮に暗かった。もう一回寝直して土曜の朝をやり直したくなるくらいにね。

ウルトラマンネクサスイラスト

そして、ネクサスのもう一つの見どころは、映像のカッコ良さだ。ときおりハッと目を引くカッコイイ映像(CG)があるので、目が離せないのである。

実は、アクションシーンの一部を、日本を代表するアニメーター板野一郎が監修しているとのこと。彼はその昔、「超時空要塞マクロス」というアニメで、多数のミサイルが複雑な軌道を描きながらグリングリン飛び交うシーンを生みだし称賛された。それから、彼の作り出す独特の動きは「板野サーカス」と呼ばれているという、すごい人なのだ。ドンドンドン!ドドンドドン!(それは安田大サーカス)

ということで、ときおり見せるネクサスのジャパニメーション的なケレン味の効いた動きや、ミサイルがまさに板野サーカス的に飛び交うシーンなど、板野プロデュースと思われる映像は、理屈抜きでカッコイイ。

ところで、このような特撮モノの場合、お子様にとってはカッコイイ戦闘シーンがメインであり、ストーリーはおまけのようなものだろう。一方、大人はストーリーを追うことがメインとなるので、この主従関係が逆転する。

しかし、特撮モノが「子供だまし」に見えるかどうかは、ストーリーより特撮の出来によるところが大きいはずだ。そういう意味でもネクサスは、子供だましではない映像、CGを毎週提供してくれる、「大人も楽しめる」作品であると言えよう。

まあ、暗いシーンばかりで、つらくなってしまう人もいるかもしれないネクサスだが、大人も子供も見守っていこうではないか。陰が暗いほど、その先には強い光=希望が見えるはずだから。

「ウルトラマンネクサス」
TBS系 土曜朝7:30
http://hicbc.com/tv/nexus/

円谷プロ・ウルトラマン公式サイト
http://m-78.jp/

参考:Adobeサイトのウルトラマンネクサス制作現場のレポート

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