プチレビュー

テキスト&イラスト・芦之由
2005/03/06

映画プチレビュー:「ジョゼと虎と魚たち」

池脇千鶴はほんまもん

池脇千鶴は女優だ。
テレビ東京「ASAYAN」のオーディションに合格し、8代目「リハウスガール」でデビューと、芸能界入りのきっかけはアイドル然とした彼女。しかし、その後実績を積み、アイドル的要素は払拭したといえる。
とはいえ、アイドルからうまく脱皮したというより、若くして老成した感を彼女に対して持っていたわたしだ。もう「カワイイ」という存在ではなくなったとも思っていた。

しかし、「ジョゼと虎と魚たち」を見て印象に残ったのは、「池脇千鶴カワイイ」だった。
もちろん、「池脇千鶴の演じたジョゼがカワイイ」というのが正確なんだろうが、ともかく演じる役によってはカワイイ千鶴ちゃんも健在なんだと思い直した。

池脇千鶴イラスト

この映画の中で、足が不自由というハンデを負うジョゼは、同居するおばあさんから「壊れ物」扱いされる。肉体的ハンデだけでなく、精神的にもちょっとズレてるジョゼは、まさに「こわれもん」だった。
そう、NHK朝ドラ「ほんまもん」の主演だった池脇千鶴が、ここでは「こわれもん」を演じたわけだ。そして、この「こわれもん」の彼女を見て、彼女が「ほんまもん」の役者なんだなぁとわたしは確信した。

大阪出身の彼女が、大阪弁で演じたというアドバンテージはあったにしろ、この映画の彼女の演技はほんまもんだった。その存在感や役になりきっている感じは、大竹しのぶを彷彿させた。

池脇千鶴は女優だ。しかもほんまもんの。そしてカワイイ。
それを確かめるためだけでも、この映画を観る価値はあるといえよう。

P.S.
池脇千鶴、上野樹里と若手有望株の女優二人とイチャイチャできて、妻夫木聡は「しあわせもん」だな。

おすすメーター:★★★☆☆
(WOWOWで見ました)

「ジョゼと虎と魚たち」
監督:犬童一心
出演:妻夫木聡、池脇千鶴、新井浩文、上野樹里ほか
2003年 日本

 

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