プチレビュー

テキスト&イラスト・芦之由
2005/03/12

マンガプチレビュー:「働きマン」(安野モヨコ)

若者には「働きマン」を読ませろ

わたしは、仕事がすごく忙しくてテンパってるときに見るビデオがある。それは「情熱大陸」(TBS系)の安野モヨコの回を録画したものだ。これを見ると、自分もガンバロウって気にさせられる。安野モヨコはとてもまっとうで、すごく頑張っている人なのだ。

その「情熱大陸」の中で連載開始までの経緯が紹介されていた、「働きマン」の1巻が発売になった。
わたしは安野モヨコのマンガというより彼女の絵と彼女本人のファンであるので、彼女のマンガを読んだことはあまりなかった。少女漫画だしね。しかし「働きマン」は青年誌に連載されたものであるし、「情熱大陸」で見て気になっていたしで、買って読んでみた。一気に読んだ。
安野モヨコの「仕事」に対する信念めいたことや問題提起がストレートに伝わる、とても熱く面白い作品だった。

主人公はワーカーホリック気味の雑誌編集者・松方弘子(28歳)なのだが、登場人物それぞれにスポットが当たり、各人の仕事に対するスタンスや主義が描かれている。
とくに印象に残るのは、「やりたいことを楽しくやれれば」という今どきの若者気質な新人編集者・田中邦男(22歳)と「とにかく目の前の仕事を全力でこなす」という働きマン・松方弘子との対比だ。
そのどちらが正しいという決めつけをしてないのがこのマンガのいいところなのだが、もちろん安野モヨコは松方派なはずだ。マンガの中で松方がもらすグチは、そのまま安野による若者全般へのグチとも思えるしね。

ところで、なぜ松方は女性なのに働き「マン」なのかというと、締め切り前のいざ仕事って時になると「男スイッチ」が入り「働きマン」状態になるからとのこと。
ちなみに「情熱大陸」で見たところによると、安野モヨコは締め切り前の修羅場で「結局36時間描き続けた」(ナレーション)そうだが、彼女にも男スイッチがあるのかも? このくだりを見ると、自分はまだまだだなって思って勇気がわくのよ。

安野モヨコイラスト

話戻って、働きマン・松方を通して安野が伝えたいのは、「今与えられたことをクリアして、前に進んでいくことをくり返していけば、いつの間にか自分のしたい仕事にたどり着く」ということのようだ。「情熱大陸」の中で彼女はそんなことを言っていた。わたしもその考え方を支持したい。

「自分の好きなことを仕事にする」という考え方には、好きなことを仕事にできなかった人と、好きなことがまだ見つからない人へのフォローがないとダメだと思う。「働きマン」を読めば、きっとそのヒントも見つかるはずだ。
「13歳のハローワーク」もいいけど、若者には「働きマン」を読ませた方が、ニートやフリーターは減ると思うね。
もちろん現役働きマンのみなさんにもオススメです。元気出るよ。

おすすメーター:★★★★★
(購入して読みました)

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