アイドルは遠きにありて想うもの

テキスト&イラスト・芦之由
2004/05/10

第一回:アイドル延命の秘訣はいかに消費されないか

アイドルとして存在していく上で大切なのは、いかに露出を抑えるかではないかと、わたしは常々思っている。
「知る人ぞ知る」くらいの存在感をキープし、ファンにとっては「自分だけの存在」と思わせ続けること、これができればアイドル的なスタンスを長く保つことができるはずだ。

露出を抑え、鮮度を保つことにある時期成功した例として、広末涼子が挙げられるだろう。学業優先とかいろいろな事情があったのかもしれないが、高校生のころのヒロスエは、CM中心でそれ以外の露出があまりなかった。それが戦略だったかどうかは知らないが、そのせいで逆に存在感を高めていたことは事実だろう。

最近、韓国ドラマの俳優たちがアイドル的人気を誇っているのも、露出が少ないことによる効果を表す一例だろう。イケメン特撮ヒーローが人気なのも同じだな。消費されてないからこそ、発掘する楽しみも味わえるしね。

逆に今、やたらに消費され続けているアイドルが井上和香だ。
彼女の露出はすごい。いや、グラビアでのボディの露出もすごいのだが、メディアへの露出はインフレ状態とも思えるくらいだ。
グラビア、CM、バラエティに舞台と、とにかく全方位的に出まくっている彼女、「テレビで見ない日はない」という形容が今最も似合うタレントの一人だろう。

井上和香イラスト

しかし、アイドルとしては珍しく二十歳過ぎてのデビューだった彼女は、アイドルでいられる猶予期間もそう長くはないはずだ。
よって、旬である今のうちにどんどん消費されつつも、いろんなことを試し、今後の方向性を模索しているのだろう。
はたしてワカパイ(井上和香のこと)は今のうちに、自分の進むべき道をみつけることができるのだろうか? ワカパイ(井上和香のバストのこと)以外のウリを見つけて、芸能界に君臨することはできるのだろうか? いや、君臨しなくてもいいけど。

ここで結論。
アイドル延命の秘訣はいかに消費されないかであるが、消費されつつも道を模索して、アイドル脱皮を計ることもタレントとしては大切である。

ちなみに今、消費されずに鮮度を保っているアイドルといえば、宮崎あおいちゃんかな。個人的意見だけど。

ところで最近では、元ジャニーズの人が一部の熱狂的なファン相手にひっそりと活動というパターンもあるようだ。消費され尽くすことによって、もう消費されない境地に至ったわけだ。ファンクラブ会員からの収入だけで十分食えているというウワサのかーくん(諸星和己)なんか、生涯アイドルという希有なケースなのかも。

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